本編 ーfirstー
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「クリスマス、ねぇ」
小牧が小さくため息をついた。
「お前がため息つくな」
その言葉には毬江の存在が隠れていることを知らぬメンバーでもない。
「ま、まぁ飲みましょうよ」
山本の言葉にビールのプルタブがあく。
男ばかりの、クリスマス。
「なんなら柴崎さんや笠原さんに混ぜてもらえばよかったのに」
「笠原が女子だけで楽しくやるって、自慢してました」
「自慢……か、ある意味」
なぜだかクリスマスの夜に集まってしまった男4人。
虚しさが積もるばかりだ。
「手塚、お前女の子からの誘い、全部断っただろ?」
「はい」
涼しい顔の返事。
「もったいないっすね」
「山本も似たり寄ったりの状況だろ」
堂上が突っ込みをいれ、ため息をついた。
「あれ、堂上君、君はどうなのかな?」
小牧の言葉は睨むだけで無視を決め込む。
「大丈夫っすよ、女子もある意味、同じ状況っすから」
山本は彼女らに誰も恋人がいないと言うことを言っているのだろう。
彼も聡い。
堂上の気持ちには気づいている。
でも、と手塚は口を開きかけてやめた。
本当はそうではないと。
あいつには恋人がいると言おうとした。
でもなぜだろう、それはひどく無粋な気がして、口を噤んだ。
胸の奥にそっとしまって
小牧が小さくため息をついた。
「お前がため息つくな」
その言葉には毬江の存在が隠れていることを知らぬメンバーでもない。
「ま、まぁ飲みましょうよ」
山本の言葉にビールのプルタブがあく。
男ばかりの、クリスマス。
「なんなら柴崎さんや笠原さんに混ぜてもらえばよかったのに」
「笠原が女子だけで楽しくやるって、自慢してました」
「自慢……か、ある意味」
なぜだかクリスマスの夜に集まってしまった男4人。
虚しさが積もるばかりだ。
「手塚、お前女の子からの誘い、全部断っただろ?」
「はい」
涼しい顔の返事。
「もったいないっすね」
「山本も似たり寄ったりの状況だろ」
堂上が突っ込みをいれ、ため息をついた。
「あれ、堂上君、君はどうなのかな?」
小牧の言葉は睨むだけで無視を決め込む。
「大丈夫っすよ、女子もある意味、同じ状況っすから」
山本は彼女らに誰も恋人がいないと言うことを言っているのだろう。
彼も聡い。
堂上の気持ちには気づいている。
でも、と手塚は口を開きかけてやめた。
本当はそうではないと。
あいつには恋人がいると言おうとした。
でもなぜだろう、それはひどく無粋な気がして、口を噤んだ。
胸の奥にそっとしまって