リクエストー大人の階段ー
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「・・・どうしたのよ。」
声をかけられた場所は食堂だった。
驚いて声の方を向くと、不安げに眉を寄せた柴崎がお盆を持ったまま咲を見下ろしていた。
ぼうっとしていて隣に来たことに気がつかなかったのだろう。
「隣いい?」
「どうぞ。」
今日は郁は一緒ではないらしい。
遠くに小牧達と一緒に手塚がいて、こちらを心配そうにうかがっているように見えた。
(柴崎士長と何かあったのだろうか。)
先日の自分の行動を手塚が見ていたなんて咲が知る由もない。
ましてや手塚が柴崎にそのことを伝えているなんて。
「最近やけに悩ましげな顔するようになったじゃない。」
唐突な話に咲は飲みかけの水が気管に入り、激しく咽た。
「そ、そんなに顔に出ていましたか?」
自分なりには隠しているつもりだったが、どうやら周りから見るとそうではなったらしい。
柴崎は咲をじっと見て、それからふっと笑った。
「いいんじゃない、そういう顔。
私好みだけど?」
予想外の言葉に目を瞬かせる。
「あんた、もっと感情を表に出した方がいいって言ってんの。
そのほうが色気も出るわよ?」
どこから情報が入っているのだろう、と咲は顔を赤らめた。
流石情報屋である。
「ま、勉強するのは悪いことじゃないけどね。」
お姉さんの顔で笑う柴崎に、咲は小さくなって伸びかけたラーメンを啜った。
声をかけられた場所は食堂だった。
驚いて声の方を向くと、不安げに眉を寄せた柴崎がお盆を持ったまま咲を見下ろしていた。
ぼうっとしていて隣に来たことに気がつかなかったのだろう。
「隣いい?」
「どうぞ。」
今日は郁は一緒ではないらしい。
遠くに小牧達と一緒に手塚がいて、こちらを心配そうにうかがっているように見えた。
(柴崎士長と何かあったのだろうか。)
先日の自分の行動を手塚が見ていたなんて咲が知る由もない。
ましてや手塚が柴崎にそのことを伝えているなんて。
「最近やけに悩ましげな顔するようになったじゃない。」
唐突な話に咲は飲みかけの水が気管に入り、激しく咽た。
「そ、そんなに顔に出ていましたか?」
自分なりには隠しているつもりだったが、どうやら周りから見るとそうではなったらしい。
柴崎は咲をじっと見て、それからふっと笑った。
「いいんじゃない、そういう顔。
私好みだけど?」
予想外の言葉に目を瞬かせる。
「あんた、もっと感情を表に出した方がいいって言ってんの。
そのほうが色気も出るわよ?」
どこから情報が入っているのだろう、と咲は顔を赤らめた。
流石情報屋である。
「ま、勉強するのは悪いことじゃないけどね。」
お姉さんの顔で笑う柴崎に、咲は小さくなって伸びかけたラーメンを啜った。