リクエストーifシリーズー
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「いや、まさか毬江ちゃんが言っていた空太刀さんの年上の恋人が手塚だとは。
どうするの堂上、先越されたけど。」
「違います!」
「知らん。」
俺と堂上一正の声がかぶる。
酒がないとなんだか話しにくくて、ビールを買って上官の部屋にお邪魔したのだが。
「あれ、報告じゃないの?」
けろりとした小牧一正に、この人がどこまで本気なのか分からなくなる。
「人違いなんです。
あいつド近眼で。」
「え、そうなの?」
ビールを煽りながら不思議そうに言った。
「話しが見えないんだが。」
一人からかわれて放置された堂上一正が説明を求めた。
小牧一正が説明しようかと目で尋ねてきたので、俺はお願いします、と呟いた。
「訓練中、空太刀さん倒れたでしょ?」
「らしいな。
お前が運んだんだろ?」
堂上一正は俺を見るので、頷く。
「で、お見舞い行ったんだって。
ちょうど俺も山本連れてった時でさ、治療終わって、ちょっと様子見ようと思ったんだ。
で、カーテンを開けたら・・・」
小牧一正は面白がっているのかそこで間をおいた。
「手塚と空太刀さんが抱き合っていた。」
堂上一正が吹いた。
それを見た小牧一正がツボにはまったらしい。
人を肴にずいぶん笑ってくださる。
拭くためにタオルを渡し、居たたまれなくて俺は次の缶をあけた。
「変な方の意味じゃないよ。」
「あほか。
で、それが人違いだったっていうのか?」
「はい。」
「でも、不思議なんだよね。
抱きつくのは人違いでできるけど、抱き合うのは人違いじゃできない。」
小牧一正の鋭い指摘に、俺はビールの缶を落としそうになる。
「それより、抱きつけば体型も違うから分かるだろ、普通。」
更に堂上一正の言葉に、俺は困る。
説明をしに来ないわけにはいかなかったが、説明にきたらきたでずいぶんと厄介な方向に進んでいる。
2人の疑問に答えることは、空太刀の秘密をばらすことになる。
「まさか空太刀に限って手塚が好きだからワザと、なんてことはないだろ?」
「うん、あの子そこまで女じゃないよ。」
眉をひそめて真剣に話し合っている。
流石に妹分の話となると、2人も心配なのかもしれない。
「なんで人違いってわかったの?」
「・・・男の名を呼んでいたからです。」
いささかショックを受けたような堂上。
「誰だ?」
「聞き取れませんでした。」
「そっかぁ、残念。
毬江ちゃんも名前までは教えてもらってないみたいなんだよね。
俺のせいだとか文句言われちゃった。」
そう言ってまたビールを煽る小牧一正は、もしかしたら何かを勘付いているのかもしれない。
だから微妙に話をそらしているのではないかと、思ってしまう。
「今頃女子寮の方でも話題なんじゃない?」
「・・・明日訂正しておきます。」
(それにしても何か忘れている気がする・・・)
もし、男子寮で言い訳をするなら
どうするの堂上、先越されたけど。」
「違います!」
「知らん。」
俺と堂上一正の声がかぶる。
酒がないとなんだか話しにくくて、ビールを買って上官の部屋にお邪魔したのだが。
「あれ、報告じゃないの?」
けろりとした小牧一正に、この人がどこまで本気なのか分からなくなる。
「人違いなんです。
あいつド近眼で。」
「え、そうなの?」
ビールを煽りながら不思議そうに言った。
「話しが見えないんだが。」
一人からかわれて放置された堂上一正が説明を求めた。
小牧一正が説明しようかと目で尋ねてきたので、俺はお願いします、と呟いた。
「訓練中、空太刀さん倒れたでしょ?」
「らしいな。
お前が運んだんだろ?」
堂上一正は俺を見るので、頷く。
「で、お見舞い行ったんだって。
ちょうど俺も山本連れてった時でさ、治療終わって、ちょっと様子見ようと思ったんだ。
で、カーテンを開けたら・・・」
小牧一正は面白がっているのかそこで間をおいた。
「手塚と空太刀さんが抱き合っていた。」
堂上一正が吹いた。
それを見た小牧一正がツボにはまったらしい。
人を肴にずいぶん笑ってくださる。
拭くためにタオルを渡し、居たたまれなくて俺は次の缶をあけた。
「変な方の意味じゃないよ。」
「あほか。
で、それが人違いだったっていうのか?」
「はい。」
「でも、不思議なんだよね。
抱きつくのは人違いでできるけど、抱き合うのは人違いじゃできない。」
小牧一正の鋭い指摘に、俺はビールの缶を落としそうになる。
「それより、抱きつけば体型も違うから分かるだろ、普通。」
更に堂上一正の言葉に、俺は困る。
説明をしに来ないわけにはいかなかったが、説明にきたらきたでずいぶんと厄介な方向に進んでいる。
2人の疑問に答えることは、空太刀の秘密をばらすことになる。
「まさか空太刀に限って手塚が好きだからワザと、なんてことはないだろ?」
「うん、あの子そこまで女じゃないよ。」
眉をひそめて真剣に話し合っている。
流石に妹分の話となると、2人も心配なのかもしれない。
「なんで人違いってわかったの?」
「・・・男の名を呼んでいたからです。」
いささかショックを受けたような堂上。
「誰だ?」
「聞き取れませんでした。」
「そっかぁ、残念。
毬江ちゃんも名前までは教えてもらってないみたいなんだよね。
俺のせいだとか文句言われちゃった。」
そう言ってまたビールを煽る小牧一正は、もしかしたら何かを勘付いているのかもしれない。
だから微妙に話をそらしているのではないかと、思ってしまう。
「今頃女子寮の方でも話題なんじゃない?」
「・・・明日訂正しておきます。」
(それにしても何か忘れている気がする・・・)
もし、男子寮で言い訳をするなら