それから
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「この男か。」
西口の防犯カメラに映っている姿に、情報課の4人の面々は腕を組む。
玄田の同期の篠山課長と、咲を除いてあと二人。
一人は土方という切れ長の目をした美男子で、女性職員に人気だ。
情報部が新設されたときに民間の会社から引き抜かれたらしく、その敏腕は当時特殊部隊にいた咲まで聞こえてきていた。
もう一人は山戸という大きな瞳が印象的な男で、IT関係に精通している。
その上産休に入った手塚に負けないくらい情報通だ。
防犯カメラには明るい茶髪の、緑のシャツにジーパンの男が映っていた。
その人物が誰かに頼まれたのか、それとも本人が変装しているのか、はたまた本人のありのままの姿かは分からないが。
「しばらく警備の強化を依頼。
職員に不審物に警戒するように連絡しましょう。
職員にもこの男に見覚えがあるか確認が要りますね。」
穏やかな物腰で課長が告げる。
「そうですね。
おい空太刀。」
「はい。」
土方の鋭い瞳にいつの間にか慣れ、怯むこともなく見返す。
「3日のうちに職員にこの人に見覚えがあるか確認してこい。」
「はい。」
咲の隣で山戸が手をあげる。
「僕からも報告が。
ネット上に気になる書き込みがありました。」
彼が見せるタブレットの画面を3人は覗き込む。
「銃の規制に対する反発か。
過激な。」
公序良俗と人権を守るために戦う存在であるのに、その効力が弱まってきている。
このままでは野蛮な情報氾濫時代に逆戻りだというもの。
「果たして関係があるのかないのか。」
副館長室の扉がかちゃりとなって慧が姿を表す。
情報部の部屋は副館長室に直結しているのだ。
「何か分かったかい?」
「防犯カメラに姿は映って映っていました。
あとネットにも気になる書き込みが。」
「なるほど。」
慧はするりと咲と山戸の間に入る。
タブレットを覗きこむためだとわかっていながら、咲は一瞬どきりとして、一歩無意識に距離を取った。
皺などないカッターシャツのストライプをぼうっと見つめる。
無駄のない背中だ、と。
それは体型的な意味でもあり、彼の仕事に対する姿勢でもある。
尊敬する上司の背中は広く、強く、凛々しく、そして遠い。
手が届く距離にある、手が届かないものだった。
だからその様子を土方に見られているなんて考えもしなかった。
「不審物がこの書き込みに関係があるとしたら、副館長には気をつけていただかないといけませんね。」
課長の言葉に皆の視線が副館長に向けられる。
「講演会までに解決しなかったとしても、中止するつもりはない。」
視線を受けて、彼は強気に微笑んだ。
「そして誰にも血を流させるつもりも。
よろしく頼む。」
4人も同じように微笑みを浮かべる。
もちろん
西口の防犯カメラに映っている姿に、情報課の4人の面々は腕を組む。
玄田の同期の篠山課長と、咲を除いてあと二人。
一人は土方という切れ長の目をした美男子で、女性職員に人気だ。
情報部が新設されたときに民間の会社から引き抜かれたらしく、その敏腕は当時特殊部隊にいた咲まで聞こえてきていた。
もう一人は山戸という大きな瞳が印象的な男で、IT関係に精通している。
その上産休に入った手塚に負けないくらい情報通だ。
防犯カメラには明るい茶髪の、緑のシャツにジーパンの男が映っていた。
その人物が誰かに頼まれたのか、それとも本人が変装しているのか、はたまた本人のありのままの姿かは分からないが。
「しばらく警備の強化を依頼。
職員に不審物に警戒するように連絡しましょう。
職員にもこの男に見覚えがあるか確認が要りますね。」
穏やかな物腰で課長が告げる。
「そうですね。
おい空太刀。」
「はい。」
土方の鋭い瞳にいつの間にか慣れ、怯むこともなく見返す。
「3日のうちに職員にこの人に見覚えがあるか確認してこい。」
「はい。」
咲の隣で山戸が手をあげる。
「僕からも報告が。
ネット上に気になる書き込みがありました。」
彼が見せるタブレットの画面を3人は覗き込む。
「銃の規制に対する反発か。
過激な。」
公序良俗と人権を守るために戦う存在であるのに、その効力が弱まってきている。
このままでは野蛮な情報氾濫時代に逆戻りだというもの。
「果たして関係があるのかないのか。」
副館長室の扉がかちゃりとなって慧が姿を表す。
情報部の部屋は副館長室に直結しているのだ。
「何か分かったかい?」
「防犯カメラに姿は映って映っていました。
あとネットにも気になる書き込みが。」
「なるほど。」
慧はするりと咲と山戸の間に入る。
タブレットを覗きこむためだとわかっていながら、咲は一瞬どきりとして、一歩無意識に距離を取った。
皺などないカッターシャツのストライプをぼうっと見つめる。
無駄のない背中だ、と。
それは体型的な意味でもあり、彼の仕事に対する姿勢でもある。
尊敬する上司の背中は広く、強く、凛々しく、そして遠い。
手が届く距離にある、手が届かないものだった。
だからその様子を土方に見られているなんて考えもしなかった。
「不審物がこの書き込みに関係があるとしたら、副館長には気をつけていただかないといけませんね。」
課長の言葉に皆の視線が副館長に向けられる。
「講演会までに解決しなかったとしても、中止するつもりはない。」
視線を受けて、彼は強気に微笑んだ。
「そして誰にも血を流させるつもりも。
よろしく頼む。」
4人も同じように微笑みを浮かべる。
もちろん
