本編 ー4thー
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「集合は1時間後だ。」
そう言い残して、堂上と小牧は部屋を出て行った。
広い会議室には、柴崎と郁だけが残っている。
カーテンの隙間から細い光が射していて、風でゆらゆらと揺れていた。
柴崎は動くことなく、じっとそれを見つめている。
沈黙に耐えきれなくなった郁が柴崎の手を握った。
「柴崎、確かに今日の変更を申し出たのはあんただけど」
「分かってる。」
遮るように短く返される。
それにも負けずに、郁は続けた。
「柴崎のせいじゃないよ。」
「分かってる。」
俯いた顔の表情は分からない。
でも、彼女がなにを思っているのかは、郁にも分かった。
だから言葉を続ける。
「それに咲は生きてる。」
「分かってる。」
「あの子は強いよ、だから」
「分かってるってば!」
柴崎の細い手が机を殴る。
郁は口をつぐんだ。
沈黙が流れ、柴崎が、小さく
「ごめん。」
と言った。
郁は首を振る。
そして優しく言った。
その顔は、咲がよく知るお姉さんの顔だった。
「泣かないで、柴崎。」
驚いたように顔を上げるので、郁は困ったように笑って見せた。
そしてそっとその頬に触れ、滴をぬぐう。
「あたしたちの可愛い後輩は強いから、大丈夫!」
拳を作って見せると、彼女はようやくぎこちない笑顔を見せた。
あの子だもの
そう言い残して、堂上と小牧は部屋を出て行った。
広い会議室には、柴崎と郁だけが残っている。
カーテンの隙間から細い光が射していて、風でゆらゆらと揺れていた。
柴崎は動くことなく、じっとそれを見つめている。
沈黙に耐えきれなくなった郁が柴崎の手を握った。
「柴崎、確かに今日の変更を申し出たのはあんただけど」
「分かってる。」
遮るように短く返される。
それにも負けずに、郁は続けた。
「柴崎のせいじゃないよ。」
「分かってる。」
俯いた顔の表情は分からない。
でも、彼女がなにを思っているのかは、郁にも分かった。
だから言葉を続ける。
「それに咲は生きてる。」
「分かってる。」
「あの子は強いよ、だから」
「分かってるってば!」
柴崎の細い手が机を殴る。
郁は口をつぐんだ。
沈黙が流れ、柴崎が、小さく
「ごめん。」
と言った。
郁は首を振る。
そして優しく言った。
その顔は、咲がよく知るお姉さんの顔だった。
「泣かないで、柴崎。」
驚いたように顔を上げるので、郁は困ったように笑って見せた。
そしてそっとその頬に触れ、滴をぬぐう。
「あたしたちの可愛い後輩は強いから、大丈夫!」
拳を作って見せると、彼女はようやくぎこちない笑顔を見せた。
あの子だもの
