本編 ー4thー
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ピンポーン
「どうぞ。」
室内から稲嶺の声がした。
「お邪魔します。」
玄関までいつも迎えに来てくれる稲嶺。
だが今日は室内がやけに騒がしい。
ドーン
ガシャーン
ちょっと今のすごすぎませんか?
なかなか派手にやったな。
一体何の騒ぎだ、と咲は小さく微笑んで、室内に入る。
テレビの画面では炎上するトラック。
その前に3人。
「ああ、今日来る予定だったの?」
郁が能天気に話しかけた。
「はい。
みなさんがいらっしゃるからやめておこうかとも思ったんですが・・・。」
「俺達に遠慮はいらん。」
堂上がさらっと言った。
「そうだよ、フクさんが君のためにまた何か作って冷蔵庫に入れておいたそうだ。
今日はみんなの分もあるらしいから、取ってきてくれるかな。」
稲嶺の言葉に、キッチンへ向かう。
冷蔵庫の中にはおいしそうなロールケーキが入っている。
フクさんは家事もしないといけないのに、本当にすごい、と感心してしまう。
ついでに紅茶の準備もした。
「ありがとうございます。」
咲が返ってくると、机の上に計画が書かれた紙が置かれている。
食べながら確認する。
緒方から言われていた通り、咲は稲嶺の護衛だ。
『出来るだけ引きとめるとは、どうやって?』
『私が当麻さんの身代わりになって客間で待ち受けます。
その間に脱出してください。
警備会社と近郊の図書隊がその間に到着してくれるでしょう。』
『しかし危険では』
『私を何者だと思っておいでですか?』
『「日野の悪夢」の生き残りですよ。』
その言葉を読んで、咲は稲嶺を見上げた。
稲嶺は笑顔を返す。
それは初めて図書館で出会った時と同じ、優しい瞳だった。
咲はひとつ頷く。
人生で2度目の2人で立つ前線に、不安はなかった。
あなたと再び
「どうぞ。」
室内から稲嶺の声がした。
「お邪魔します。」
玄関までいつも迎えに来てくれる稲嶺。
だが今日は室内がやけに騒がしい。
ドーン
ガシャーン
ちょっと今のすごすぎませんか?
なかなか派手にやったな。
一体何の騒ぎだ、と咲は小さく微笑んで、室内に入る。
テレビの画面では炎上するトラック。
その前に3人。
「ああ、今日来る予定だったの?」
郁が能天気に話しかけた。
「はい。
みなさんがいらっしゃるからやめておこうかとも思ったんですが・・・。」
「俺達に遠慮はいらん。」
堂上がさらっと言った。
「そうだよ、フクさんが君のためにまた何か作って冷蔵庫に入れておいたそうだ。
今日はみんなの分もあるらしいから、取ってきてくれるかな。」
稲嶺の言葉に、キッチンへ向かう。
冷蔵庫の中にはおいしそうなロールケーキが入っている。
フクさんは家事もしないといけないのに、本当にすごい、と感心してしまう。
ついでに紅茶の準備もした。
「ありがとうございます。」
咲が返ってくると、机の上に計画が書かれた紙が置かれている。
食べながら確認する。
緒方から言われていた通り、咲は稲嶺の護衛だ。
『出来るだけ引きとめるとは、どうやって?』
『私が当麻さんの身代わりになって客間で待ち受けます。
その間に脱出してください。
警備会社と近郊の図書隊がその間に到着してくれるでしょう。』
『しかし危険では』
『私を何者だと思っておいでですか?』
『「日野の悪夢」の生き残りですよ。』
その言葉を読んで、咲は稲嶺を見上げた。
稲嶺は笑顔を返す。
それは初めて図書館で出会った時と同じ、優しい瞳だった。
咲はひとつ頷く。
人生で2度目の2人で立つ前線に、不安はなかった。
あなたと再び
