本編 ー4thー
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「なぁんだ、腕が落ちていたらしごいてやろうと思っていたのに。」
不意にかけられた声に、咲は弾かれたように振り返った。
「おじさん!」
腕を組んで練習場の入口にもたれる進藤は、昔から知っているおじさんの姿だった。
訓練服に身を包んだその姿は、昔から何も変わらない。
「もう大丈夫なの?」
一度は病院に見舞いに行ったが、家族もいるので遠慮していたのだ。
「鍛え方が違うからな。
でもあまり寝たままだとなまっちまう。」
そういって咲の銃をうけとり、隣で構えた。
「重く感じるな。
歳かぁ・・・。」
「まだまだ現役でお願いします。」
「ま、進藤親子でしばらくひっぱらねぇと、どうにもならねぇしな!」
進藤はトム笑いを浮かべ、一発放つ。
なまっているとは思えないほど、的の中央に綺麗に穴が開いた。
「お前も元気そうで良かった。」
病室の進藤にも、咲が訓練服み袖が通せなくなっていた話はいっていたのだろう。
「ご心配おかけしました。」
そう言う咲に、進藤はにっと笑って見せた。
「馬鹿。
もっと甘えていいんだよ、お前は。」
くしゃくしゃと頭を撫でてくれる手。
昔からずっと変わらないそれに、咲はくすぐったそうに首をすくめた。
親子復活
