本編 ー4thー
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「ごめん、咲。」
かけられた声に振り返ると、毬江がいた。
後ろに女の子と男の子がいる。
ノートテイクを頼んでいるのだと前言っていたが、彼女たちがいるときに咲は毬絵に声をかけることはない。
毬江もそれを知ってか、友達と一緒のときはあまり咲に声をかけてこない。
だからこれはずいぶんと珍しいことだ。
小牧や郁達が近くに居ないせいもあるだろう。
「ちょっと探している本が見つからなくて。」
「良いよ、どの本?」
「これなんだけど。」
「分かった。」
咲は毬江の向こうに居る2人に目を向け、小さくうながす。
「こちらです。」
咲は3人の前を歩く。
一人の職員として。
該当する書棚に確かにその本はなかった。
辺りを探す。
「ええっと・・・ありました。
直し間違いのようです。」
「えっすごい。」
活発そうな女の子が声を上げた。
「列がずれているのに・・・。」
咲がその本を見つけたのは、一つ奥の棚だった。
「この辺りは同じような本が多いので、列を間違えて直される方が多いんです。
他にお探しの本はありますか。」
その返答に、女の子は首を振った。
「毬江ちゃんの友達、すごいね。」
隣に立っている毬江に女の子が声をかけた。
「咲は頭がいいし、器用だし、努力家だからね。
咲、こっちはノートテイクをしてくれているヨーコちゃんと三木くん。」
咲は頭を下げた。
「毬江がいつもお世話になっています。」
「わー大人。」
三木君が思わず漏らした言葉に、ヨーコちゃんが小突いた。
「同い年なんだし、タメにしない?」
「ですが、」
「いいよね、咲。
せっかくだし。」
毬江に笑顔で押され、咲は頷いた。
同世代の子と友達になるなんて、毬絵以外では初めてだ。
「よろしくね、えっと。」
「咲。」
毬江が嬉しそうに笑った。
「咲、よろしくね。」
ヨーコちゃんに笑顔を向けられ、咲は眩しそうに目を細めた。
「こちらこそ。」
新しいつながり
