本編 ーthirdー
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ぼんやりと意識が浮上する。
一体自分はどうしたのだろう。
「仕事……」
「今日は休め」
佐々木が顔を出した。
(そうだ、確か訓練着を見て……)
「もう今日は有休を取った」
「ですが」
「お前はしばらく動けん。
諦めて休むんだな。
ここに昼食置いておくから」
佐々木はベット脇の机に食事の乗ったトレイを置いた。
「冷めないうちに食べろよ」
「食事、とれって言っただろう?」
箸を動かした後はあった。
少しだけ、ご飯も食べている。
だが、それだけだった。
「申し訳ありません」
表情のない瞳が、佐々木を見上げた。
食べたくないのか、食べられないのか、まだ判断はつかないが、それを聞くべきタイミングでもない。
「……そうか。
食えそうなものは?」
咲は首を横に振るだけだった。
翌日、佐々木の耳にバタン、という音が聞こえ、慌ててカーテンをあけると、ベットから落ちて激しく息を繰り返す咲がいた。
抱き上げてベットにもどす。
彼女の手には訓練着が握られていた。
今日でもう3度目になる。
「無理するな」
佐々木の言葉に、咲は苦しげに首を振るばかりだった。
「いい加減、こっちで預かるぞ」
咲から訓練着を取り上げた。
「だめ、です……この、ままじゃ!!」
必死にすがりついてくる咲を引きはがし、ベットに入れる。
「大丈夫だ。
こういうのは焦りが禁物なんだ。
大丈夫、心配いらん。
すぐに治る」
背中をさすっていれば、徐々に納まっていく発作。
佐々木は訓練着を持ってベットから離れた。
(早く戻ってきてやってくれーー玄田隊長)
焦りが酸素を奪う
