本編 ーthirdー
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はっと目を開くと天井。
慌てて飛び起きた。
その物音に気付いたのか、医務室の医師である佐々木が顔を出す。
彼も応援で咲らと共に茨城にやってきたのだった。
「玄田隊長、は……?」
佐々木は少し迷ってから口を開いた。
「手術は成功したそうだ」
咲は視線を落とし、頭を振る。
成功したが意識は戻っていない、と言うところだというのは、分かった。
そして心のどこかでやはり、と思う。
深い眠りに落ちる前を思い出す。
必死に玄田を呼び戻そうと叫ぶ隊士たちの声が、木霊する。
ー隊長ッ!!ー
ーしっかりしてくださいッもうすぐ救急車が来ます!!ー
そして自分はその場を放棄した。
(私の力不足が、招いたのに)
ひどい眩暈にきゅっとシーツを握りしめた。
ふと視界に入った時計を見れば朝7時。
まだ業務開始には間に合う。
行きたくはない。
行きたくないけれど、行かなければならない。
(誰に、どんなに責められても)
「……仕事に行きます」
立ち上がる咲に、もう大丈夫だと思ったのか、佐々木は一つ頷き訓練服を手渡した。
咲は簡単な病院の院内着のようなものに着せかえられていたのだ。
咲は何気ない風でそれを受け取り、佐々木はカーテンを引いてベットから離れた。
バタン
倒れる音に、書きかけの診断書を置いて佐々木はカーテンを開ける。
「空太刀?!」
そこには訓練着を取り落とし、床に蹲って激しい呼吸を繰り返す咲がいた。
苦しい呼吸
