本編 ーthirdー
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ノックにドアに近づき、覗き穴から向こうを見てから開けた。
「すみません」
蒼い顔をした野々宮と佐々木だ。
その時点で話にきたおおよそのことが検討がついた。
「どうぞ」
咲は2人を部屋にあげる。
ドアを閉め、鍵をかけた。
しばらくすれば仕事終わりに食事を取っているだろう笠原も帰ってくる。
それまでに軽くだけでも話をしておきたいと思った。
「笠原士長はまだ戻られていませんので、しばらくお待ちください」
2人は小さくなってそわそわしていた。
電気ケトルをわかし、アーモンドチョコを机に出した。
コップにティーパックを入れ、お湯を注ぐ。
「あの」
「笠原士長はなんて言うかは分かりません。
それに私が口を出す権利もないですが」
咲は2人の顔をじっと見た。
「笠原士長に憧れているのに、こんなことをさせられた貴方も傷ついたかもしれない。
でも、この環境に甘んじて、彼女を傷つけさせられた、弱い自分がいるということを、肝に銘じてほしい」
それは自分への言葉でもあった。
自分と慧の関係を笠原に告白できないでいる自分は、あまりに弱い。
目の前に居る、2人よりも余程。
笠原は自分が謝罪すれば許すかもしれない。
彼女はそういう人だ。
でも、そうでない人もいる。
笑い話ですむことならいい。
今回のように、ある意味ではよかったと思えることならば、それでも許される。
でも、そういう場合ばかりじゃない。
(私の場合は、違う)
周りの人も、自分も、許さない。
だから、この人達には、私のようになってほしくないから。
そんな唯のエゴ
