本編 ーthirdー
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廊下を歩いている間も言い合いは止まない。
こうなったら急ぐのみだ。
「女の子がこんな仕事で認められたからってなんだっていうの?
こんな野蛮でガサツな!」
お母さんにずいぶん心配されているんだなぁ、と思う。
そしてきっと、今までずいぶん心配をかけてきたのだろうなぁ、と。
(もともと無鉄砲でやんちゃなところのある笠原士長だ。
お母さんの心中、察して余りあるな)
「図書館隊にはかあ原士長のほかにも女子防衛員が大勢います、彼女達もまとめて侮辱」
咲は堂上の服の裾を引いて言葉を止める。
自分に気を遣っているだろうことが分かったからだ。
「うちの娘のことです!
うちの娘はもっと安全で手堅い仕事に……」
大切に育てられてきたのだ、と思う。
だからこんな真っ直ぐな子に育ったのだ。
「だから、あんたの理想の娘をどっかからかもらってきたらいいでしょ!」
でもどうやら思いがから回ってしまっているのか、うまく伝わっていないのか。
もったいないと思ってしまうのは、咲の育ちゆえか。
「こういうあたしに文句があるなら縁切ってもらって全然構わないよ!」
扉を開けて笠原の方ばかり向いているお母さんの腕を取って段差を注意して部屋に入れる。
同じく堂上は笠原に段差を注意する。
「こちらの部屋でどうぞ」
咲が一応2人にかけた言葉が届いたのは、堂上くらいだろうか。
下がっていい、と言われたが、この場を男の彼独りというのも辛いものがあるだろう。
せめてもう一人、玄田が来るまではこの場にいようと思う。
「どうしてこんな子に……!」
「何言ってんの?
お兄と一緒に育ってた頃からあたしこういう子どもだったじゃん。
理想の子どもと違うから、あたしのためにって連発しているだけでしょ?
ひらひらのワンピースが似合う美少女と交換できるって言われたら、交換したよね、絶対」
お母さんが瞠目する。
「笠原」
飼い主が、低いが強い声で呼んだ。
「言いすぎだ」
親子って、不思議だな、と思う。
本当は玄田隊長がくるまでここで待機だったが、2人を同じ部屋に入れておくのは、もっと何かを壊してしまいそうだ。
堂上と咲はアイコンタクトをして、咲がお母さんとともにここに残り、堂上が笠原を連れ出すことになった。
砕けないように、そっと
