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一週間目

4月13日 6日目
[町]「握手しよう」青年のガラス片のような爪先が、君の手に食い込む。「我慢比べだ。先に声を上げた方が死ぬってルールでどう?」《力2以上で勝利【魂+1】、力1以下で死亡【魂-1/異形『爪(力+2)』を入手】》
#黄昏町の怪物
https://shindanmaker.com/541547

「じゃあ、二人とも僕と握手して…。我慢比べだよぉ。先に声を上げた方が死ぬってルールでどう?」
異形の青年が自分と村人の手を掴む。腕にまで絡む長い指に、肌を抉らんばかりに食い込もうとする青い爪。
自分たち3人以外には、この場で息をしているものはいない。
「っこの、化け物が!」
村人のお兄さんが腕を振りほどこうとしても、人の力ではかなわない。
「勝った方は見逃してあげるよぅ。」
心底楽しそうに、異形の青年は嗤っていた。

村人のお兄さんがこちらを見る。死ぬのが怖い?それとも、少女に見えるものを見捨てるのが怖い?自分にはよく読み取れない。

「それじゃあ始めるよー」
きっと死ぬのは怖くて辛いのだろう。冷凍庫に入れられたあの時みたいに。
それでもー
万が一にも、「人間として」お兄さんに助けられるわけにはいかない。
お兄さんに勝ちをゆずられて生き残っても、自分はにんげんとして生きてはいけないのだから。
「3・2・1 スタート♪」
「いたいです。はなしてください。」

異形の青年は一瞬だけ動きを止め、
「そっか、君が死ぬんだねぇ。」
次の一瞬には、少女の喉を切り裂いていた。

動脈を切られたのだろう。噴水のように溢れ出る血とそれによる飛沫が視界を赤一色に染める。その中に、呆然と自分を見つめてくるお兄さんがいた気がした。

力1以下のため死亡。魂-1、異形『爪(力+2)』を入手

魂13/力2/探索0 死亡回数1回
『爪(力+2)』
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