2日目の診断内容

4月9日 2日目
[町]黒い影が君の前に踊り出た。咆哮を吐いて、怪物は嗤う。「オ前強イカ？」《力2以下は見逃され力8以上は勝利【魂+1】、それ以外は死亡【魂-1/異形『獣耳(探索+2)』『爪(力+2)』のどちらかを入手】》https://shindanmaker.com/541547
#黄昏町の怪物



「オ前弱イ。楽シク無イ」
塀に叩きつけられ、立ち上がれなくなった自分を見下して、黒い怪物は吐き捨てるように言った。
武術どころかスポーツもやってない女子が受け身なんて取れるはずもなく。背骨にヒビが入ったのではないかと思うほどの痛みのせいで、怪物に言葉を返すこともできない。
「異形ノ一つモ無イ、タダノ人間。ツマラナイ。」
けれど、その言葉は聞き捨てならない。自分は人間じゃない。
そう思うだけで、どれだけ生き辛さが軽くなったと思っている。これだけは譲れない。
伏せていた顔を上げる。怪物はまだ目の前にいた。
異形が無いことが人間の定義ならば、せめて君に殺されてはじめての異形を抱えようじゃないか。
死ぬのは苦しくて怖いけど、人間のふりをして生き続ける方がずっと辛くて恐ろしいんだ！
脳髄に響く痛みのシグナルを無視して、そばに落ちていた石を拾い、投げつけた。
が、石はそのまま弧を描き地面に落ちた。目の前に踊り出てきた時と同じスピードで、黒い怪物は居なくなっていた。

『力2以下のため、見逃される。魂+1。』
魂12/力0/探索0