今年こそ君を振り向かせるから
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これは言うまでもないことだ。
そして、今までも何度も言った、と思う。
それに、誰もがそう思っている。
零のバカ達、どっかの隊長、その辺の死神、流魂街の住人に、現世の魂魄、人間、そして、俺。
知り合いであろうと、幼馴染であろうと、ましてや初対面であろうとも、必ずそう思う。
そんなの、俺の勝手な思い込みだと思った?
いや、決してこれは偏見じゃないんだよ。
事実も事実。
一目見れば、誰だってそう思う。
そう──神影亜莉亜は美しい。
引き込まれるかのように艶めく空色の髪、透き通った純白の肌、宝石のように輝き海のように深い瞳、控えめで形の整った鼻、繊細な唇……
強気な態度だって、冷静な姿勢だって、凛とした姿の裏側にあるか弱い背中だって、全部、全部、全部。
だからさ、今年こそ──今年こそ、振り向いて欲しいんだよね。
ちょっとくらい、俺にドキドキして欲しいんだもん。
ってなわけで、とっておきのアレを実行したいと思いまーす。
雑誌にのってた、絶対に成功する手順を忠実にやってやろう!
時刻は夕時。
二人きりの帰路。
シチュエーションには問題ないよね。
なるべく自然に立ち止まった俺は、じっと亜莉亜を見つめる。
『……ん?どうした、拓斗』
不思議そうに首をかしげた亜莉亜が俺を見る。
目が合って、そらせなくなって──顔に熱がこもる。
あぁ、俺の方が先に堕ちてしまいそう。
けれどここは耐えないと。
亜莉亜にドキドキしてもらうために……!
「あのさ……亜莉亜はさ、俺のこと……本当は……」
言いかけたとき、亜莉亜の視線は俺から離れた。
恥ずかしくてどうこうとかじゃない。
完璧に、意識が他の物にいったのだ。
がっかりする間もなく亜莉亜は口を開く。
『拓斗、虚だ』
言われてみれば、流魂街の方向に虚の霊圧を感じる。
なかなか強い。これは大虚級かもしれない。
『担当の死神には荷が重いな……行くぞ』
瞬歩で消えてしまう彼女。
あぁ、もう──!
いい感じだったのに、邪魔が入る。
多分大虚に悪意はないだろう。
勿論、魂魄を捕食する目的はあるだろうけども。
俺を邪魔する気なんて全くなかっただろう。
悪いけど、俺は今苛立ってるんだ。
大虚は到着後3秒で片付けました。
そして、今までも何度も言った、と思う。
それに、誰もがそう思っている。
零のバカ達、どっかの隊長、その辺の死神、流魂街の住人に、現世の魂魄、人間、そして、俺。
知り合いであろうと、幼馴染であろうと、ましてや初対面であろうとも、必ずそう思う。
そんなの、俺の勝手な思い込みだと思った?
いや、決してこれは偏見じゃないんだよ。
事実も事実。
一目見れば、誰だってそう思う。
そう──神影亜莉亜は美しい。
引き込まれるかのように艶めく空色の髪、透き通った純白の肌、宝石のように輝き海のように深い瞳、控えめで形の整った鼻、繊細な唇……
強気な態度だって、冷静な姿勢だって、凛とした姿の裏側にあるか弱い背中だって、全部、全部、全部。
だからさ、今年こそ──今年こそ、振り向いて欲しいんだよね。
ちょっとくらい、俺にドキドキして欲しいんだもん。
ってなわけで、とっておきのアレを実行したいと思いまーす。
雑誌にのってた、絶対に成功する手順を忠実にやってやろう!
時刻は夕時。
二人きりの帰路。
シチュエーションには問題ないよね。
なるべく自然に立ち止まった俺は、じっと亜莉亜を見つめる。
『……ん?どうした、拓斗』
不思議そうに首をかしげた亜莉亜が俺を見る。
目が合って、そらせなくなって──顔に熱がこもる。
あぁ、俺の方が先に堕ちてしまいそう。
けれどここは耐えないと。
亜莉亜にドキドキしてもらうために……!
「あのさ……亜莉亜はさ、俺のこと……本当は……」
言いかけたとき、亜莉亜の視線は俺から離れた。
恥ずかしくてどうこうとかじゃない。
完璧に、意識が他の物にいったのだ。
がっかりする間もなく亜莉亜は口を開く。
『拓斗、虚だ』
言われてみれば、流魂街の方向に虚の霊圧を感じる。
なかなか強い。これは大虚級かもしれない。
『担当の死神には荷が重いな……行くぞ』
瞬歩で消えてしまう彼女。
あぁ、もう──!
いい感じだったのに、邪魔が入る。
多分大虚に悪意はないだろう。
勿論、魂魄を捕食する目的はあるだろうけども。
俺を邪魔する気なんて全くなかっただろう。
悪いけど、俺は今苛立ってるんだ。
大虚は到着後3秒で片付けました。