何だかんだのMerry Christmas
夢小説設定
そう言ったが早いか、江恋は龍に向かって雪を投げつけた。
「わわっ…そら迎撃隊員、反撃だっ!」
「りょーかいっ!松本隊長!」
「二人とも地獄に落として差し上げますわ!華恋、おやりなさい!」
「えぇっ!?私もするの?」
「いいから、早く!」
「わ、分かった!」
華恋は覚悟を決め、雪を龍たちに投げ始めた。
『楽しそうだな。』
少し離れた場所から見ていた亜莉亜は、ぽつりと呟いた。
その表情は、やわらかく温かい。
拓「亜莉亜も参加する?」
冗談めかしてそう言った拓斗がにっこりと笑った。
『――いや、遠慮しておこう。』
亜莉亜はそう返事すると、羽織を翻した。
『中に帰ってる。流石にここは寒いからな。』
「そうだね。俺も中に入るよ。こんな子供の遊びに付き合う気は無いしね。」
拓斗は亜莉亜の背に声をかけた。
『お前も、一年ほど前はあんな感じだっただろう?』
不意に亜莉亜が振り向いた。
亜莉亜の挑戦的な目に、拓斗は肩をすくめる。
「あれは、ただの戯れだよ。子供っぽいことも、たまには楽しいでしょ?」
『さあ、どうだか。』
亜莉亜はそう言い残すと、颯爽と隊舎に入ろうとした。
刹那。
パリーン!!
どこかで、ガラスが割れたような、そんな不吉な音がした。
ぴたりと止まる亜莉亜の足。
その目からは、明らかな怒りの色が覗いていた。
『今の音…』
「間違いなく、うちの隊舎だったね。しかも、方角的には隊首室。」
拓斗はそう言って、盛大にため息をついた。
「全く…やらかしてくれちゃったね。あの子たちは。」
『余程説教が好きらしい。』
亜莉亜はゆっくりと振り返った。
いつの間にか静まっている雪合戦組が、亜莉亜の表情を恐る恐る窺っている。
亜莉亜は四人の前まで足を進めると、高圧的な雰囲気を醸し出した。
『弁明を、する気はあるか。』
一文字ずつ、踏みしめるように問う。
そうすれば、四人は姿勢を正したまま、互いに視線を送る。
しかし、互いに責任を押し付けるだけで、一向に誰も口を開こうとはしない。
「わわっ…そら迎撃隊員、反撃だっ!」
「りょーかいっ!松本隊長!」
「二人とも地獄に落として差し上げますわ!華恋、おやりなさい!」
「えぇっ!?私もするの?」
「いいから、早く!」
「わ、分かった!」
華恋は覚悟を決め、雪を龍たちに投げ始めた。
『楽しそうだな。』
少し離れた場所から見ていた亜莉亜は、ぽつりと呟いた。
その表情は、やわらかく温かい。
拓「亜莉亜も参加する?」
冗談めかしてそう言った拓斗がにっこりと笑った。
『――いや、遠慮しておこう。』
亜莉亜はそう返事すると、羽織を翻した。
『中に帰ってる。流石にここは寒いからな。』
「そうだね。俺も中に入るよ。こんな子供の遊びに付き合う気は無いしね。」
拓斗は亜莉亜の背に声をかけた。
『お前も、一年ほど前はあんな感じだっただろう?』
不意に亜莉亜が振り向いた。
亜莉亜の挑戦的な目に、拓斗は肩をすくめる。
「あれは、ただの戯れだよ。子供っぽいことも、たまには楽しいでしょ?」
『さあ、どうだか。』
亜莉亜はそう言い残すと、颯爽と隊舎に入ろうとした。
刹那。
パリーン!!
どこかで、ガラスが割れたような、そんな不吉な音がした。
ぴたりと止まる亜莉亜の足。
その目からは、明らかな怒りの色が覗いていた。
『今の音…』
「間違いなく、うちの隊舎だったね。しかも、方角的には隊首室。」
拓斗はそう言って、盛大にため息をついた。
「全く…やらかしてくれちゃったね。あの子たちは。」
『余程説教が好きらしい。』
亜莉亜はゆっくりと振り返った。
いつの間にか静まっている雪合戦組が、亜莉亜の表情を恐る恐る窺っている。
亜莉亜は四人の前まで足を進めると、高圧的な雰囲気を醸し出した。
『弁明を、する気はあるか。』
一文字ずつ、踏みしめるように問う。
そうすれば、四人は姿勢を正したまま、互いに視線を送る。
しかし、互いに責任を押し付けるだけで、一向に誰も口を開こうとはしない。