何だかんだのMerry Christmas
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『…いいだろう。希望者を適当に集めてやってろ。』
亜莉亜の言葉に、龍の表情がパアッと明るくなった。
「行って参ります!」
龍は大きな声でそう言うと、スキップをしながら隊首室を出ていった。
『さ、私たちは高みの見物と……』
振り返った亜莉亜は首をかしげた。
『拓斗、どうかしたか?』
「別にぃ?」
不機嫌そうにそっぽを向く拓斗。
亜莉亜はクスリと笑うと、拓斗の元に歩み寄った。
『無くてはならない大切な奴。』
拓斗の耳元でそう告げれば、ハッと見開かれるブラウンの瞳。
亜莉亜はくるりと踵を返し、隊首羽織を靡かせながら悠々とした歩調で隊首室を出ていった。
やっとの事で我を取り戻した拓斗は、慌てて亜莉亜の後を追っていった。
「おりゃー!」
「わっ!四席、冷たいようっ!」
龍の投げた雪の玉がそらの頭に直撃し、そらはブルブルと首を振って雪を落とす。
そららしく可愛らしいその動作に、回りにいた女性隊士たちから黄色い声が上がったことは言うまでもない。
「全く…もう少し大人しくできないものかしら。」
龍とそらの雪合戦をちらりと見て、江恋は盛大にため息をついた。
「でも、とっても楽しそうだね、お姉ちゃん。」
江恋の横で、寒さのせいで鼻や頬を真っ赤にした華恋が、幸せそうに言った。
二人の前には、完成間近とみられる大きな雪だるまがある。
「さ、あと少しで完成よ。頑張りましょう、華恋。」
「うん、お姉――」
ぼすっ!
華恋は不思議な音を聞き、パッと横を見た。
そこにあったのは――真っ白な顔だった。
「…。」
「あ、お姉ちゃ…?」
ひきつる華恋の表情。
ふいに、江恋の顔を覆っていた雪の塊がドサドサと地面に落ちた。
「…貴殿方ねぇ、」
江恋は鬼のような形相で龍とそらを見る。
「やっ…やべぇ。」
「ぼっ、僕じゃないよ?」
龍とそらは、江恋の纏う怒りのオーラに、顔を青くしている。
「ふふ…言い逃れはできませんのよ?私が制裁を――」
江恋は雪の上にしゃがむと、両手に乗るくらいの量の雪を掬い上げ、それを全力で固めた。
「下してあげますわ。」
亜莉亜の言葉に、龍の表情がパアッと明るくなった。
「行って参ります!」
龍は大きな声でそう言うと、スキップをしながら隊首室を出ていった。
『さ、私たちは高みの見物と……』
振り返った亜莉亜は首をかしげた。
『拓斗、どうかしたか?』
「別にぃ?」
不機嫌そうにそっぽを向く拓斗。
亜莉亜はクスリと笑うと、拓斗の元に歩み寄った。
『無くてはならない大切な奴。』
拓斗の耳元でそう告げれば、ハッと見開かれるブラウンの瞳。
亜莉亜はくるりと踵を返し、隊首羽織を靡かせながら悠々とした歩調で隊首室を出ていった。
やっとの事で我を取り戻した拓斗は、慌てて亜莉亜の後を追っていった。
「おりゃー!」
「わっ!四席、冷たいようっ!」
龍の投げた雪の玉がそらの頭に直撃し、そらはブルブルと首を振って雪を落とす。
そららしく可愛らしいその動作に、回りにいた女性隊士たちから黄色い声が上がったことは言うまでもない。
「全く…もう少し大人しくできないものかしら。」
龍とそらの雪合戦をちらりと見て、江恋は盛大にため息をついた。
「でも、とっても楽しそうだね、お姉ちゃん。」
江恋の横で、寒さのせいで鼻や頬を真っ赤にした華恋が、幸せそうに言った。
二人の前には、完成間近とみられる大きな雪だるまがある。
「さ、あと少しで完成よ。頑張りましょう、華恋。」
「うん、お姉――」
ぼすっ!
華恋は不思議な音を聞き、パッと横を見た。
そこにあったのは――真っ白な顔だった。
「…。」
「あ、お姉ちゃ…?」
ひきつる華恋の表情。
ふいに、江恋の顔を覆っていた雪の塊がドサドサと地面に落ちた。
「…貴殿方ねぇ、」
江恋は鬼のような形相で龍とそらを見る。
「やっ…やべぇ。」
「ぼっ、僕じゃないよ?」
龍とそらは、江恋の纏う怒りのオーラに、顔を青くしている。
「ふふ…言い逃れはできませんのよ?私が制裁を――」
江恋は雪の上にしゃがむと、両手に乗るくらいの量の雪を掬い上げ、それを全力で固めた。
「下してあげますわ。」