零番隊の恋愛事情
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零番隊隊長・神影亜莉亜の場合
「亜莉亜さん、お疲れ様です。」
『…お前、まだいたのか。』
「はい。」
笑顔で答えるそいつに、私は心から――呆れた。
「少しでも亜莉亜さんに近づきたいので。」
だからって、毎日毎日私の家の前で待ち伏せするなよ…!
こっちは疲れてるんだ。
お前らただの貴族とは違ってな。
…そう、何度言おうと思ったことか。
だが向こうには悪気はないから、流石に可哀想で言えない。
そいつに初めて会ったのは、山じいに無理矢理行かされたお見合いのときだった。
確か、佐々木良夫とか言ってたな。
最初は"良い夫"で"ヨシオ"?
単純な名前だなと思い、吹き出しそうになったのを覚えている。
と、それは置いておいて…。
その後話ははっきりと断ったのだが、プラス思考すぎるそいつは《僕のことをもっと知ってもらえれば、きっと僕を好きになってくれる!》とか言い出して…。
今に至る。
『…帰れ。疲れてるんだ。』
そう言って家の中に入ろうとすると…
「僕も上がって良いですか?肩でもお揉みしますよ。」
なんて、ぬかしてやがる。
『帰れッ!!』
私は玄関の扉をピシャリと閉め、鍵をかけ結界を張りまくった。
もう、こんなことは日常茶飯事だ。
野暮用で夜道を歩けば影にかくれながらついてくるし、非番の日に流魂街を出歩けば流魂街の住人に変装してまでついてくる。
もう、我慢も限界だ…ッ。
私は、ついに拓斗に相談しにいく事にした。
簡単に身支度をして家を出ると、やっぱり奴の顔があって…。
「亜莉亜さん、お出かけですか?」
『ついてくるな。』
「一人じゃ危ないですよ?」
お前がな。
『…』
私は奴につけられないように、瞬歩で我妻家に向かった。
我妻家に着くと、使用人から客人が来ていて今は駄目だと言われた。
いわゆる、お見合い中らしい。
だが、すぐに帰る気にもならず、仕方なく庭で月を眺めながら待っていた。
しばらくすると拓斗は見合いの相手と庭に出てきて…私に声をかけた。
私が簡単に事情を話すと、拓斗は話を聞くと言ってくれた。
正直、ほっとした。
詳しく事情を話せば、拓斗に叱られてしまった。
そういうやつほど危険なんだから、これからは一人で歩き回るな、と。
それからしばらく、拓斗は毎朝毎晩私の送り迎えをしてくれた。
申し訳ないから、毎日はいいと言ったのだが…。
そうしているうちにあいつは姿を見せなくなった。
諦めたんだろうと、そう思っていたのに。
私が一人で出歩き始めたとたん、あいつはまたくっついてきた。
「亜莉亜さん、お疲れ様です。」
『…お前、まだいたのか。』
「はい。」
笑顔で答えるそいつに、私は心から――呆れた。
「少しでも亜莉亜さんに近づきたいので。」
だからって、毎日毎日私の家の前で待ち伏せするなよ…!
こっちは疲れてるんだ。
お前らただの貴族とは違ってな。
…そう、何度言おうと思ったことか。
だが向こうには悪気はないから、流石に可哀想で言えない。
そいつに初めて会ったのは、山じいに無理矢理行かされたお見合いのときだった。
確か、佐々木良夫とか言ってたな。
最初は"良い夫"で"ヨシオ"?
単純な名前だなと思い、吹き出しそうになったのを覚えている。
と、それは置いておいて…。
その後話ははっきりと断ったのだが、プラス思考すぎるそいつは《僕のことをもっと知ってもらえれば、きっと僕を好きになってくれる!》とか言い出して…。
今に至る。
『…帰れ。疲れてるんだ。』
そう言って家の中に入ろうとすると…
「僕も上がって良いですか?肩でもお揉みしますよ。」
なんて、ぬかしてやがる。
『帰れッ!!』
私は玄関の扉をピシャリと閉め、鍵をかけ結界を張りまくった。
もう、こんなことは日常茶飯事だ。
野暮用で夜道を歩けば影にかくれながらついてくるし、非番の日に流魂街を出歩けば流魂街の住人に変装してまでついてくる。
もう、我慢も限界だ…ッ。
私は、ついに拓斗に相談しにいく事にした。
簡単に身支度をして家を出ると、やっぱり奴の顔があって…。
「亜莉亜さん、お出かけですか?」
『ついてくるな。』
「一人じゃ危ないですよ?」
お前がな。
『…』
私は奴につけられないように、瞬歩で我妻家に向かった。
我妻家に着くと、使用人から客人が来ていて今は駄目だと言われた。
いわゆる、お見合い中らしい。
だが、すぐに帰る気にもならず、仕方なく庭で月を眺めながら待っていた。
しばらくすると拓斗は見合いの相手と庭に出てきて…私に声をかけた。
私が簡単に事情を話すと、拓斗は話を聞くと言ってくれた。
正直、ほっとした。
詳しく事情を話せば、拓斗に叱られてしまった。
そういうやつほど危険なんだから、これからは一人で歩き回るな、と。
それからしばらく、拓斗は毎朝毎晩私の送り迎えをしてくれた。
申し訳ないから、毎日はいいと言ったのだが…。
そうしているうちにあいつは姿を見せなくなった。
諦めたんだろうと、そう思っていたのに。
私が一人で出歩き始めたとたん、あいつはまたくっついてきた。