拓「そら、君は？」
そ「僕はね、賛成だよ♪」
拓「何で！？」
そ「せっかくの海だよ？なのにパーカーなんて着てたら、海に入れないもん。」
龍「ほーらな、副隊長。賛成多数だけどどうするよ？」
拓「くそっ…こうなったら、護廷全員に聞いてやるッ！」

拓斗と龍が騒いでいるのを静かに見ている亜莉亜。
『…流石に呆れるな。』
いい加減日に当たっているのが辛くなってきた。
だいたい、私の斬魄刀は"闇鬼"。
当然能力は"闇"が中心なわけで…光は苦手なのだ。
しかも、この暑さ。
パーカーを着ているお蔭で蒸し暑い。
ま、脱いだら脱いだで日差しが暑いのだろうが。
『どこか涼しそうな所…』
そう呟きながら辺りを見回す。
あ、あった。
海の家…あそこで休むか。
亜莉亜は騒いでいる仲間たちを置いて、一人海の家へと向かった。

『あ…。』
中に入ると、ある人物と目があった。
そうか。
こいつは暑さが苦手なんだったな。
冬「てめぇもか…。光、だな？」
どうやら、同じことを考えていたようだ。
『夏の日差しは少々きつくてな。』
そう言いながら、私は日番谷の近くに腰を下ろした。
冬「顔色悪いぞ。大丈夫か？」
『大したことはない。』
そしらぬ顔で答える。
冬「目が据わってるぞ。」
『いつもの事だ。』
冬「体…傾いてるぞ…？」
『問題な…』
そう言いかけたとき、ぐらりと視界が揺れた。
冬「神影！？」
冬獅郎が咄嗟に亜莉亜の肩を掴み、そのお蔭で亜莉亜は倒れることを免れた。
冬「はぁ…ちょっと横になってろ。」
そう言って亜莉亜を寝かせ、自らは席を立つ冬獅郎。
『…』
やばい。
頭が重い。
視線は定まらず、体はだるい。
日差しにやられたか？
ぼうっと天井を見つめながら考える。