乱「あぁ…暑いわぁ…」
秋が始まるというのに、この暑さ。
全身から汗が吹き出てくるようで気持ちが悪い。
あたしは近くにあった書類で自分をあおいだ。
乱「隊長～…始解してください。」
ダメ元で上司に頼んでみる。
冬「斬魄刀の使用許可が出てねぇ。」
あっさりと断られた。
乱「じゃ、休暇ください。」
冬「書類終わったらな。」
乱「あたし、夏になってから一度も休暇もらってないんですよ？一度も遊びに行けてないんですよ？酷くないですか？隊長のせいですよ…」
冬「それはお前が春の間に溜め込んだ書類のせいだ。」
自分が進めている書類からは目をそらさず、冬獅郎は答える。
乱「じゃあ、あたしの書類終わらせたらみんなで海行きませんか。」
冬「全部終わったらな。」
その返事に乱菊の目はキラリと輝いた。
冬「…？」
乱「隊長♪あたし、書類終わりましたよ。」

杏「絶対の絶対に駄目ですよっ！」
強い日差しが照りつける現世の海に、悲痛な叫びが響き渡った。
『杏樹、勘弁してくれよ。』
困り顔で答える亜莉亜。
杏「嫌ですよ！私だけ脱いでるなんて恥ずかしいですっ！隊長もパーカー脱いでください！」
先程パーカーをを魅月たちに剥ぎ取られた杏樹は、かなり焦っている。
なにしろ、滅多に着ないビキニなのだ。
しかも魅月が選んだため露出度が高い。
だから、亜莉亜を道連れにするため、杏樹は亜莉亜にパーカーを脱げと言っているのだ。
ちなみに、亜莉亜の水着も魅月が選んだのだが、亜莉亜は長めのパーカーをきっちりと来ているため、水着は少しも見えなかった。
拓「俺は今のままでも満足だけどね☆」
短パン一枚の拓斗が、亜莉亜を見て微笑む。
拓「ポニーテールが可愛いし、パーカーのおかげでミニスカートはいてるみたいに見えるし。さらけ出してるより、隠してる方が…ミステリアスで俺好み、かな？」
キラキラと笑いながらそう言った拓斗に、亜莉亜の顔が赤くなった。