零番隊隊長の休日
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カラン…コロン…
流魂街の一郭を、黒い着物の女性が通る。
控えめながらも上品なデザインの着物は、彼女の美貌をより際立たせていた。
道行く人々は皆、恐れ多いといった様子で道をあける。
流魂街の住人誰もが、彼女のことを上流貴族の人間だと思っていた。
コンッ…
突然下駄の音が止む。
―零番隊隊長の休日―
立ち止まった女性は、ふと空を見上げて口を開いた。
『そういえば、何故私は山じいの遣いをやらされてるんだ?』
その問いかけに答える者はいない。
亜莉亜は、心の中で、こうなった経緯を思い出した。
これは今朝のこと。
久しぶりの休暇をもらったため、自宅でまどろんでいた亜莉亜の元に、一匹の地獄蝶が舞い込んだ。
それは、護廷十三隊の総隊長であり、亜莉亜の育ての親である山じいからのものだった。
そしてその内容とは、流魂街に住む古い友人に、ある物を届けてもらいたいというもの。
一瞬、文句を言いそうになった亜莉亜だったが、考え直し、山じいの従うことにした。
まずは、その物を受け取るため、一番隊の隊舎へと向かう。
コンコン…
山「おぉ、亜莉亜。来おったか。」
『ある物って?』
早速本題に入る亜莉亜。
山じいは、風呂敷に包まれた四角い箱のようなものを亜莉亜に差し出した。
『これは?』
自分に頼むくらいなので、さも重要な物だろうと思い、山じいに尋ねる。
山「饅頭じゃ。」
『……はぁ?』
山「うまい饅頭が手に入ったのでのぉ。あやつにも食わせたいと」
『そんなことで私を呼んだのか』
頬の筋肉をひきつらせている亜莉亜。
いかにも、怒り爆発5秒前。
山「実は大切な文も入っておる。」
ギリギリのところで、亜莉亜の怒りは収まった。
流魂街の一郭を、黒い着物の女性が通る。
控えめながらも上品なデザインの着物は、彼女の美貌をより際立たせていた。
道行く人々は皆、恐れ多いといった様子で道をあける。
流魂街の住人誰もが、彼女のことを上流貴族の人間だと思っていた。
コンッ…
突然下駄の音が止む。
―零番隊隊長の休日―
立ち止まった女性は、ふと空を見上げて口を開いた。
『そういえば、何故私は山じいの遣いをやらされてるんだ?』
その問いかけに答える者はいない。
亜莉亜は、心の中で、こうなった経緯を思い出した。
これは今朝のこと。
久しぶりの休暇をもらったため、自宅でまどろんでいた亜莉亜の元に、一匹の地獄蝶が舞い込んだ。
それは、護廷十三隊の総隊長であり、亜莉亜の育ての親である山じいからのものだった。
そしてその内容とは、流魂街に住む古い友人に、ある物を届けてもらいたいというもの。
一瞬、文句を言いそうになった亜莉亜だったが、考え直し、山じいの従うことにした。
まずは、その物を受け取るため、一番隊の隊舎へと向かう。
コンコン…
山「おぉ、亜莉亜。来おったか。」
『ある物って?』
早速本題に入る亜莉亜。
山じいは、風呂敷に包まれた四角い箱のようなものを亜莉亜に差し出した。
『これは?』
自分に頼むくらいなので、さも重要な物だろうと思い、山じいに尋ねる。
山「饅頭じゃ。」
『……はぁ?』
山「うまい饅頭が手に入ったのでのぉ。あやつにも食わせたいと」
『そんなことで私を呼んだのか』
頬の筋肉をひきつらせている亜莉亜。
いかにも、怒り爆発5秒前。
山「実は大切な文も入っておる。」
ギリギリのところで、亜莉亜の怒りは収まった。
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