セピア色のメモリー
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入学式の次の日、私は昨日よりも軽い足取りで、霊術院に登校した。
周りからこそこそと何か言われている気もするが、もう気にならない。
だって、私には友達がいるから。
私は、きょろきょろと周りを見渡した。
教室には、半数以上もの院生がそろってはいたが、その中に喜助と夜一の姿はなかった。
少し残念だけれど、仕方がない。
二人が来るまで、霊術院の教本でも読んでいよう。
私はそう思い、自分の教本を取り出し、開いた。
最初のページは、死神としての心構えについて。
”死神たるもの、全ての魂魄に対し平等に接し、全ての魂魄を保護し…”
もうこれは聞き飽きた。
だって、ちっさいころから、毎日毎日山本総隊長に聞かされてきたからね。
耳にたこができるほど聞いてるよ。
じゃ、次のページに…あ、これも知ってるや。
つまんないなぁ…
「ねぇ。」
『へっ!?』
いつのまにか教本を読むのに夢中になってしまっていたらしく、他の院生に話しかけられ、私はとてつもなく驚いた。
姫「何よぉ…そんなに驚かなくたっていいじゃない!」
ぷうっと頬を膨らませているこの少女は…そう、昨日、担任である暮街をからかっていた、月城姫香である。
長く伸ばした髪の毛をくるくると巻き、どうみたって不自然な量のまつ毛をつけたこの”ど派手なきゃぴきゃぴ少女”。
私に、何か用事があるのだろうか?
それとも、私をただからかいに来たのだろうか?
『あの、私に何か……?』
私は動揺しつつも尋ねてみた。
姫「別にぃ。ただ、あんたの髪と目が面白かったから、話しかけてみただけ。」
普通に答える姫香。
ある意味異端児同士の二人が話をしていることにより、教室中の視線が二人に集まった。
「姫香?」
「ちょっと姫香、やめときなよ」
「そいつに何かされたらどうすんのよ。」
姫香の友達らしき院生が数人、姫香を亜莉亜から引き離そうとする。
だが……
姫「何よ。あたしに指図する気?あんたら何様?」
姫香の鋭い視線により、周りの院生はすぐに静かになった。
姫「んでさぁ」
『は、はい。』
姫「その髪。」
姫香は亜莉亜の後ろにまわり、亜莉亜の髪の毛を触った。
『!』
亜莉亜の緊張はピークに達する。
姫「染めてんの?」
『……?』
亜莉亜は無言で首をふった。
姫「……」
『……』
周りからこそこそと何か言われている気もするが、もう気にならない。
だって、私には友達がいるから。
私は、きょろきょろと周りを見渡した。
教室には、半数以上もの院生がそろってはいたが、その中に喜助と夜一の姿はなかった。
少し残念だけれど、仕方がない。
二人が来るまで、霊術院の教本でも読んでいよう。
私はそう思い、自分の教本を取り出し、開いた。
最初のページは、死神としての心構えについて。
”死神たるもの、全ての魂魄に対し平等に接し、全ての魂魄を保護し…”
もうこれは聞き飽きた。
だって、ちっさいころから、毎日毎日山本総隊長に聞かされてきたからね。
耳にたこができるほど聞いてるよ。
じゃ、次のページに…あ、これも知ってるや。
つまんないなぁ…
「ねぇ。」
『へっ!?』
いつのまにか教本を読むのに夢中になってしまっていたらしく、他の院生に話しかけられ、私はとてつもなく驚いた。
姫「何よぉ…そんなに驚かなくたっていいじゃない!」
ぷうっと頬を膨らませているこの少女は…そう、昨日、担任である暮街をからかっていた、月城姫香である。
長く伸ばした髪の毛をくるくると巻き、どうみたって不自然な量のまつ毛をつけたこの”ど派手なきゃぴきゃぴ少女”。
私に、何か用事があるのだろうか?
それとも、私をただからかいに来たのだろうか?
『あの、私に何か……?』
私は動揺しつつも尋ねてみた。
姫「別にぃ。ただ、あんたの髪と目が面白かったから、話しかけてみただけ。」
普通に答える姫香。
ある意味異端児同士の二人が話をしていることにより、教室中の視線が二人に集まった。
「姫香?」
「ちょっと姫香、やめときなよ」
「そいつに何かされたらどうすんのよ。」
姫香の友達らしき院生が数人、姫香を亜莉亜から引き離そうとする。
だが……
姫「何よ。あたしに指図する気?あんたら何様?」
姫香の鋭い視線により、周りの院生はすぐに静かになった。
姫「んでさぁ」
『は、はい。』
姫「その髪。」
姫香は亜莉亜の後ろにまわり、亜莉亜の髪の毛を触った。
『!』
亜莉亜の緊張はピークに達する。
姫「染めてんの?」
『……?』
亜莉亜は無言で首をふった。
姫「……」
『……』