セピア色のメモリー
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拓「修行楽しい?」
『楽しい訳じゃ、無いけど。』
拓「真面目だねぇ。」
ちょっと腹が立つ言葉だと思った。
拓「俺も、手伝おうか?」
『!?』
拓「一人より、二人でやった方が効率良いと思うし、ねー?」
亜莉亜は少し迷いを見せる。
だが、一度は拓斗の戦う姿を見てみようと、承諾することに決めた。
『じゃあ、お願い。』
拓「よしきた!」
拓斗は側にあった木刀を掴むと、亜莉亜と対峙した。
拓「手加減はしないでね。」
亜莉亜は軽く頷くと、強く踏み込んだ。
コンッ
『は?』
軽く受け流されてしまい、亜莉亜は戸惑う。
おかしいな。結構力を込めて打ち込んだ筈なのに。
驚きを隠せず拓斗を見るが、拓斗は何事も無かったかのように立っている。
拓「じゃ、次は俺から。」
にこっと微笑むと、拓斗は木刀を一気に突き出した。
亜莉亜は咄嗟に宙返りをしてそれを避ける。
拓「流石"隊長"〜!反応いいね」
拓斗の余裕ぶりに亜莉亜は冷や汗をかいた。
速い。
思っていたのよりも、ずっとずっと速い。
どうして?
拓「あれ?仕掛けてこないの?」
『はあっ!』
拓斗の言葉に促され、亜莉亜は力一杯木刀を振った。
カンッ!
拓「はい、もーらいっ!」
拓斗は、先程と同様に、亜莉亜の木刀を振り払うと一気に亜莉亜との距離を縮めた。
『!』
気がつけば、拓斗の木刀の先は、亜莉亜の首元に──
拓「俺の勝ち!やった〜!」
拓斗はそう言って、にこりと微笑んだ。
私はその出来事があってから、もっと修行に力を入れるようになった。
拓斗より強くなりたかったから。
でも、今でもまだ拓斗には届いていない気がする。
だって現に、拓斗がぶつかってきたとき、拓斗の瞬歩は私には見えていなかったから。
『はぁ。強くなりたいな。』
私は、真っ青な空へと呟いた。
だって──隊長が副隊長より弱いって、みじめじゃん。
『楽しい訳じゃ、無いけど。』
拓「真面目だねぇ。」
ちょっと腹が立つ言葉だと思った。
拓「俺も、手伝おうか?」
『!?』
拓「一人より、二人でやった方が効率良いと思うし、ねー?」
亜莉亜は少し迷いを見せる。
だが、一度は拓斗の戦う姿を見てみようと、承諾することに決めた。
『じゃあ、お願い。』
拓「よしきた!」
拓斗は側にあった木刀を掴むと、亜莉亜と対峙した。
拓「手加減はしないでね。」
亜莉亜は軽く頷くと、強く踏み込んだ。
コンッ
『は?』
軽く受け流されてしまい、亜莉亜は戸惑う。
おかしいな。結構力を込めて打ち込んだ筈なのに。
驚きを隠せず拓斗を見るが、拓斗は何事も無かったかのように立っている。
拓「じゃ、次は俺から。」
にこっと微笑むと、拓斗は木刀を一気に突き出した。
亜莉亜は咄嗟に宙返りをしてそれを避ける。
拓「流石"隊長"〜!反応いいね」
拓斗の余裕ぶりに亜莉亜は冷や汗をかいた。
速い。
思っていたのよりも、ずっとずっと速い。
どうして?
拓「あれ?仕掛けてこないの?」
『はあっ!』
拓斗の言葉に促され、亜莉亜は力一杯木刀を振った。
カンッ!
拓「はい、もーらいっ!」
拓斗は、先程と同様に、亜莉亜の木刀を振り払うと一気に亜莉亜との距離を縮めた。
『!』
気がつけば、拓斗の木刀の先は、亜莉亜の首元に──
拓「俺の勝ち!やった〜!」
拓斗はそう言って、にこりと微笑んだ。
私はその出来事があってから、もっと修行に力を入れるようになった。
拓斗より強くなりたかったから。
でも、今でもまだ拓斗には届いていない気がする。
だって現に、拓斗がぶつかってきたとき、拓斗の瞬歩は私には見えていなかったから。
『はぁ。強くなりたいな。』
私は、真っ青な空へと呟いた。
だって──隊長が副隊長より弱いって、みじめじゃん。