セピア色のメモリー
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驚く二人の間に、沈黙が流れた。
拓「……もうやだ。俺こそ泣きたい。やっちゃった。めちゃくちゃ嫌われた。しかも初っぱなから……」
『あっ、あ……ごめんなさい…!』
亜莉亜は思わず謝る。
すると、拓斗は動きを止めた。
拓「なんだ、声出るんじゃん。」
『へ?』
拓「俺、てっきり何か事情があって話せないのかと思ってた。だから泣き出しちゃったのかなって。」
亜莉亜は目を丸める。
こんな反応は初めてだった。
『恐く、ないの?』
拓「何が?」
『……あの、髪と目が』
拓「凄い綺麗だけど、それが?」
『……』
ぱちぱちとまばたきする亜莉亜。
こんなことを言われたのは生まれて初めてだ。
拓「もしかして、それ、気にしてるの?」
亜莉亜は心配そうにこくりと頷いた。
拓「図星、か。いいじゃん。凄く綺麗だし、凄く似合ってる。まるで、お姫様みたい。」
お姫、様?
拓「もっと自信持ちなよ。君可愛いんだし……」
恥ずかしそうにニッコリ笑った拓斗。
亜莉亜の思考回路はショート寸前だ。
初めてが多すぎる。
拓「改めまして、王属特務の副隊長を務めさして頂きます、我妻拓斗と申します。以後宜しくお願い致します。」
方膝をついてそう微笑む拓斗は、絵になりすぎている。
やはり、育ちの良さだろうか?
『た、隊長を務めます神影亜莉亜です。宜しくお願いしま……す』
辛うじてそう言った亜莉亜に、拓斗は満面の笑みを浮かべた。
感情豊かで、多少おっちょこちょいで、それでいて人に左右されない真っ直ぐな心を持つ。
それが、当時の拓斗の第一印象だった。
だが、何故か強そうには見えなかった。
何故なら、鍛練しているという雰囲気がしなかったから。
私の方がずっと強い。
そう思っていたのに、その考えはある出来事によって、バッサリと切り捨てられてしまった。
時は再び戻り、拓斗と亜莉亜の衝撃的な出会いから数日。
王属特務の隊舎の修練場にて、木刀を握りひたすら鍛練する亜莉亜と、それをぼーっと見つめる拓斗。
拓「ねー亜莉亜?」
拓斗に呼ばれ、亜莉亜は木刀を下ろした。
拓「……もうやだ。俺こそ泣きたい。やっちゃった。めちゃくちゃ嫌われた。しかも初っぱなから……」
『あっ、あ……ごめんなさい…!』
亜莉亜は思わず謝る。
すると、拓斗は動きを止めた。
拓「なんだ、声出るんじゃん。」
『へ?』
拓「俺、てっきり何か事情があって話せないのかと思ってた。だから泣き出しちゃったのかなって。」
亜莉亜は目を丸める。
こんな反応は初めてだった。
『恐く、ないの?』
拓「何が?」
『……あの、髪と目が』
拓「凄い綺麗だけど、それが?」
『……』
ぱちぱちとまばたきする亜莉亜。
こんなことを言われたのは生まれて初めてだ。
拓「もしかして、それ、気にしてるの?」
亜莉亜は心配そうにこくりと頷いた。
拓「図星、か。いいじゃん。凄く綺麗だし、凄く似合ってる。まるで、お姫様みたい。」
お姫、様?
拓「もっと自信持ちなよ。君可愛いんだし……」
恥ずかしそうにニッコリ笑った拓斗。
亜莉亜の思考回路はショート寸前だ。
初めてが多すぎる。
拓「改めまして、王属特務の副隊長を務めさして頂きます、我妻拓斗と申します。以後宜しくお願い致します。」
方膝をついてそう微笑む拓斗は、絵になりすぎている。
やはり、育ちの良さだろうか?
『た、隊長を務めます神影亜莉亜です。宜しくお願いしま……す』
辛うじてそう言った亜莉亜に、拓斗は満面の笑みを浮かべた。
感情豊かで、多少おっちょこちょいで、それでいて人に左右されない真っ直ぐな心を持つ。
それが、当時の拓斗の第一印象だった。
だが、何故か強そうには見えなかった。
何故なら、鍛練しているという雰囲気がしなかったから。
私の方がずっと強い。
そう思っていたのに、その考えはある出来事によって、バッサリと切り捨てられてしまった。
時は再び戻り、拓斗と亜莉亜の衝撃的な出会いから数日。
王属特務の隊舎の修練場にて、木刀を握りひたすら鍛練する亜莉亜と、それをぼーっと見つめる拓斗。
拓「ねー亜莉亜?」
拓斗に呼ばれ、亜莉亜は木刀を下ろした。