セピア色のメモリー
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彼女は、旅に出たのだ。
王族と、山じいに許可を取り、俺には内緒で。
手紙は、亜莉亜本人が書いたものだった。
旅に出る由、俺への謝罪、親友を頼むということと、それと──
必ず強くなって、帰ってくる、と。
どこに行くのかは、書かれていなかった。
行き先を書けば、俺が来てしまうからだと思う。
そして、少なくとも尸魂界内には、亜莉亜の霊圧は感じられない。
つまり、俺には見つけようがない、ということ。
いつ帰ってくるのかも分からない。
亜莉亜には意地っ張りな所もあるから、自分で満足できるほどまで強くならなければ、帰ってはこないだろう。
当分の間、亜莉亜に会えなくなってしまった。
それが悲しいのと、旅に出ることを相談してくれなかった混乱と寂しさが入り混じって、頭の中がぐちゃぐちゃだ。
”亜莉亜へ
ポジティブに行動するのは良いけれど、置いていかれた俺の気持ちもちょっとくらい考えてください。”
少しだけ浮かれていた昨日が、まるで幻のようだ。
俺はしばらく立ち直れそうにない。
王族と、山じいに許可を取り、俺には内緒で。
手紙は、亜莉亜本人が書いたものだった。
旅に出る由、俺への謝罪、親友を頼むということと、それと──
必ず強くなって、帰ってくる、と。
どこに行くのかは、書かれていなかった。
行き先を書けば、俺が来てしまうからだと思う。
そして、少なくとも尸魂界内には、亜莉亜の霊圧は感じられない。
つまり、俺には見つけようがない、ということ。
いつ帰ってくるのかも分からない。
亜莉亜には意地っ張りな所もあるから、自分で満足できるほどまで強くならなければ、帰ってはこないだろう。
当分の間、亜莉亜に会えなくなってしまった。
それが悲しいのと、旅に出ることを相談してくれなかった混乱と寂しさが入り混じって、頭の中がぐちゃぐちゃだ。
”亜莉亜へ
ポジティブに行動するのは良いけれど、置いていかれた俺の気持ちもちょっとくらい考えてください。”
少しだけ浮かれていた昨日が、まるで幻のようだ。
俺はしばらく立ち直れそうにない。