セピア色のメモリー
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『したよ!!結果的に。姫香の命を差し出して、今、私は生きてる…っ!』
悲痛に叫んだ亜莉亜を、拓斗はただ目を見開いて見ている。
『私が斬られれば良かったのに。私が死ねば良いのに。私なんていらない存在なんだから。私は皆を不幸にしてしまう。──今からでも遅くないかな?』
亜莉亜は虚ろな表情で、近くに置いてあった闇鬼に手を伸ばした。
拓「亜莉亜!?ちょっと!」
シュッ
拓斗が止める間もなく、亜莉亜は闇鬼を鞘から抜き、それを自分の首元に突きつけた。
拓「待ってよ、亜莉亜。君がこんなことしたって!」
『……』
亜莉亜は拓斗を一瞥すると、後ろに数歩下がった。
『邪魔、しないでよ。私は私に制裁を下すの。』
輝きの無い青の瞳が、拓斗を冷たく睨む。
それを受け、拓斗の顔から表情が無くなる。
拓「嫌だと、言ったら?」
『先に貴方を倒す。』
闇鬼の切っ先が、拓斗の方を向いた。
拓「なら、どうぞ。倒せるものなら倒してごらん。」
拓斗は雷神に手をかけた。
亜莉亜の瞳が僅かに揺れる。
『……怪我しても、知らないから。』
そう言うと、亜莉亜は真正面から拓斗に刀を降り下ろした。
拓斗はそれを寸前でかわすと、体勢を立て直そうとしている亜莉亜の闇鬼を瞬時に振り払った。
乾いた音をたて、闇鬼が畳に突き刺さる。
拓「これで満足?」
拓斗は少しも息を乱さず、亜莉亜の鼻先にピタリと雷神を突きつけた。
『ほらね』
亜莉亜は悲しそうに拓斗を見た。
『やっぱり、私より拓斗が強い。私は結局弱いまま。』
拓「そんなこと──」
『ずっと思ってたんだけどさぁ!』
拓「……」
『私って、隊長なんて向いてないよ……ね。』
亜莉亜はそう言うと、肩を震わせて俯いた。
悲痛に叫んだ亜莉亜を、拓斗はただ目を見開いて見ている。
『私が斬られれば良かったのに。私が死ねば良いのに。私なんていらない存在なんだから。私は皆を不幸にしてしまう。──今からでも遅くないかな?』
亜莉亜は虚ろな表情で、近くに置いてあった闇鬼に手を伸ばした。
拓「亜莉亜!?ちょっと!」
シュッ
拓斗が止める間もなく、亜莉亜は闇鬼を鞘から抜き、それを自分の首元に突きつけた。
拓「待ってよ、亜莉亜。君がこんなことしたって!」
『……』
亜莉亜は拓斗を一瞥すると、後ろに数歩下がった。
『邪魔、しないでよ。私は私に制裁を下すの。』
輝きの無い青の瞳が、拓斗を冷たく睨む。
それを受け、拓斗の顔から表情が無くなる。
拓「嫌だと、言ったら?」
『先に貴方を倒す。』
闇鬼の切っ先が、拓斗の方を向いた。
拓「なら、どうぞ。倒せるものなら倒してごらん。」
拓斗は雷神に手をかけた。
亜莉亜の瞳が僅かに揺れる。
『……怪我しても、知らないから。』
そう言うと、亜莉亜は真正面から拓斗に刀を降り下ろした。
拓斗はそれを寸前でかわすと、体勢を立て直そうとしている亜莉亜の闇鬼を瞬時に振り払った。
乾いた音をたて、闇鬼が畳に突き刺さる。
拓「これで満足?」
拓斗は少しも息を乱さず、亜莉亜の鼻先にピタリと雷神を突きつけた。
『ほらね』
亜莉亜は悲しそうに拓斗を見た。
『やっぱり、私より拓斗が強い。私は結局弱いまま。』
拓「そんなこと──」
『ずっと思ってたんだけどさぁ!』
拓「……」
『私って、隊長なんて向いてないよ……ね。』
亜莉亜はそう言うと、肩を震わせて俯いた。