セピア色のメモリー
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『京楽、卯ノ花……姫香が、姫香が』
涙声で亜莉亜は訴える。
事態を察した卯ノ花が、すぐに姫香の容態を診察し始めた。
京「どうだい?」
亜莉亜の頭に手を添えながら、卯ノ花に尋ねる京楽。
卯「まだ息はあります。適切な処置を施せば最悪な事態を避けることも可能でしょう。しかし、何しろこの傷ですから──」
言葉を濁す卯ノ花。
『お願い、卯ノ花ッ、姫香を助けて…』
亜莉亜は卯ノ花の体にすがり付く。
卯「出来る限りの事はします。亜莉亜さん、あなたは少し休んでいなさい。」
卯ノ花はそう言うと、連れてきた四番隊隊士たちに指示を出し、姫香の応急処置を始めた。
亜莉亜は卯ノ花から離れ数歩後ずさると、ぺたりと地面に座り込んだ。
京「さ、彼女の事は卯ノ花隊長に任せて、尸魂界に帰ろう。山じいも心配してるんだよ。」
『……』
京「はぁ…。ほら」
少しも動こうとしない亜莉亜の手を取り立たせると、京楽は穿界門を開いた。
京「帰ってきてからもずっと塞ぎ込んでて。やっぱり、相当応えたみたいだねぇ」
拓「──そう」
知らせを聞きすぐに駆けつけた拓斗は、京楽から話を聞いていた。
拓「俺が、俺がそばにいてあげられていたら、亜莉亜をこんなに辛い目に合わせなくて済んだかもしれないのに。」
京「拓斗君……君が負い目を感じる必要はないんだよ。」
拓「だけど、俺は亜莉亜の心を護ってあげられなかったから。」
俯く拓斗の拳は、微かに震えていた。
京「拓斗君、今はとりあえず、亜莉亜ちゃんの側にいてあげて。」
京楽は、その大きく温かい手で、拓斗の頭をそっと撫でた。
京「今の彼女を支えられるのは、キミしかいないよ?──さ、亜莉亜ちゃんのところへ。」
拓斗はおずおずと頷き、亜莉亜がいるはずの王属特務隊舎へと向かった。
涙声で亜莉亜は訴える。
事態を察した卯ノ花が、すぐに姫香の容態を診察し始めた。
京「どうだい?」
亜莉亜の頭に手を添えながら、卯ノ花に尋ねる京楽。
卯「まだ息はあります。適切な処置を施せば最悪な事態を避けることも可能でしょう。しかし、何しろこの傷ですから──」
言葉を濁す卯ノ花。
『お願い、卯ノ花ッ、姫香を助けて…』
亜莉亜は卯ノ花の体にすがり付く。
卯「出来る限りの事はします。亜莉亜さん、あなたは少し休んでいなさい。」
卯ノ花はそう言うと、連れてきた四番隊隊士たちに指示を出し、姫香の応急処置を始めた。
亜莉亜は卯ノ花から離れ数歩後ずさると、ぺたりと地面に座り込んだ。
京「さ、彼女の事は卯ノ花隊長に任せて、尸魂界に帰ろう。山じいも心配してるんだよ。」
『……』
京「はぁ…。ほら」
少しも動こうとしない亜莉亜の手を取り立たせると、京楽は穿界門を開いた。
京「帰ってきてからもずっと塞ぎ込んでて。やっぱり、相当応えたみたいだねぇ」
拓「──そう」
知らせを聞きすぐに駆けつけた拓斗は、京楽から話を聞いていた。
拓「俺が、俺がそばにいてあげられていたら、亜莉亜をこんなに辛い目に合わせなくて済んだかもしれないのに。」
京「拓斗君……君が負い目を感じる必要はないんだよ。」
拓「だけど、俺は亜莉亜の心を護ってあげられなかったから。」
俯く拓斗の拳は、微かに震えていた。
京「拓斗君、今はとりあえず、亜莉亜ちゃんの側にいてあげて。」
京楽は、その大きく温かい手で、拓斗の頭をそっと撫でた。
京「今の彼女を支えられるのは、キミしかいないよ?──さ、亜莉亜ちゃんのところへ。」
拓斗はおずおずと頷き、亜莉亜がいるはずの王属特務隊舎へと向かった。