セピア色のメモリー
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キィン…キンッ!
亜莉亜と大虚の刃が激しくぶつかる。
『くっ……』
一撃一撃が重い。
やっぱり一人で大虚の相手はきつかったかな。
でも、私は王属特務の隊長。
こんなところで負けるわけにはいかない!
『ハアッ!』
気を引き締めた亜莉亜は、大きな一振りを虚に向かって放つ。
しかし、流石は大虚。
亜莉亜渾身の一撃ですら、いとも容易くかわしてしまう。
『そんな──』
今まで何体もの大虚と対峙してきたが、これほど力をつけた大虚は初めてだ。
それに、今までも大虚を相手にしてきたとはいえ、常に後ろには拓斗がいた。
やっぱり駄目だ。
私の力じゃ倒せない。
構えた斬魄刀が小刻みに震える。
亜莉亜は、敵を前にしつつも僅かに後ずさってしまった。
トン…
『え?』
背中が何かにぶつかった感覚がして、反射的に亜莉亜は振り返ってしまった。
姫「?」
視界に入る、大切な親友の姿。
そっか。
姫香がいたんだ。
強張っていた表情が緩むのを感じる。
しかしそれは長くは続かなかった。
姫「亜莉亜、危ないッ!!」
必死の表情で姫香が叫んだ。
『!?』
姫香に押し倒され、地面が顔のすぐ横にくる。
次の瞬間、亜莉亜の視界は赤色に染まった。
『──ぁ…ぁぁッ…』
目の前に広がる景色に、亜莉亜は言葉を失う。
おびただしい量の鮮血。
ピクリとも動かない姫香の体。
そして、大虚の持つ刀から垂れる赤。
『ぅ、嘘だ…嘘でしょ?嘘だ、嘘だ嘘だ嘘だ嘘だーッ!』
震える声で叫び、頭がくらくらするほど、何度も何度も首を振る。
しかし、目の前の現実は変わらない。
『ねぇ……ねぇ、姫香?返事してよ、姫香ぁ!』
全部私のせいだ。
あのとき素直に姫香の言葉をきいて、この場から逃げていたら。
あのとき振り返らずに虚に立ち向かっていたら。
亜莉亜と大虚の刃が激しくぶつかる。
『くっ……』
一撃一撃が重い。
やっぱり一人で大虚の相手はきつかったかな。
でも、私は王属特務の隊長。
こんなところで負けるわけにはいかない!
『ハアッ!』
気を引き締めた亜莉亜は、大きな一振りを虚に向かって放つ。
しかし、流石は大虚。
亜莉亜渾身の一撃ですら、いとも容易くかわしてしまう。
『そんな──』
今まで何体もの大虚と対峙してきたが、これほど力をつけた大虚は初めてだ。
それに、今までも大虚を相手にしてきたとはいえ、常に後ろには拓斗がいた。
やっぱり駄目だ。
私の力じゃ倒せない。
構えた斬魄刀が小刻みに震える。
亜莉亜は、敵を前にしつつも僅かに後ずさってしまった。
トン…
『え?』
背中が何かにぶつかった感覚がして、反射的に亜莉亜は振り返ってしまった。
姫「?」
視界に入る、大切な親友の姿。
そっか。
姫香がいたんだ。
強張っていた表情が緩むのを感じる。
しかしそれは長くは続かなかった。
姫「亜莉亜、危ないッ!!」
必死の表情で姫香が叫んだ。
『!?』
姫香に押し倒され、地面が顔のすぐ横にくる。
次の瞬間、亜莉亜の視界は赤色に染まった。
『──ぁ…ぁぁッ…』
目の前に広がる景色に、亜莉亜は言葉を失う。
おびただしい量の鮮血。
ピクリとも動かない姫香の体。
そして、大虚の持つ刀から垂れる赤。
『ぅ、嘘だ…嘘でしょ?嘘だ、嘘だ嘘だ嘘だ嘘だーッ!』
震える声で叫び、頭がくらくらするほど、何度も何度も首を振る。
しかし、目の前の現実は変わらない。
『ねぇ……ねぇ、姫香?返事してよ、姫香ぁ!』
全部私のせいだ。
あのとき素直に姫香の言葉をきいて、この場から逃げていたら。
あのとき振り返らずに虚に立ち向かっていたら。