セピア色のメモリー
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魂葬実習。
──それは、霊術院に通う生徒たちによって行われる一大イベントである。
十分に戦闘能力や知識を身につけたと判断されるクラスのみが、実施することを許され、実際に院生たちは現世に向かい、基本的には整の魂魄の魂葬をする。
しかし、場所が現世であるため、何が起こるか分からない──つまり、虚との戦闘を余儀無くされる場合があるという危険も伴う。
そんなイベントが、亜莉亜たちの学級で行われようとしていた。
日時は明日の正午から。
それまでに、現世にて行動を共にする相手を決めておくようにという指示が、担任である暮街から出されていた。
姫「ねぇ、明日の魂葬実習、誰と組むか決まった?」
満面の笑みを亜莉亜に向ける姫香。
亜莉亜は首を横に振った。
姫「じゃあさ、あたしと組まない?」
『え?いいのっ?』
姫「勿論だよ~!というか、亜莉亜がいてくれれば千人力だよ!」
嬉しそうに言う姫香に、亜莉亜の顔が赤くなる。
『でも、私なんて、役に立てるか分からないよ。』
姫「ん?それは亜莉亜の言える台詞じゃないでしょ?この、隊長サマがぁ。」
『ちょっと!』
それは秘密でしょ!第一、それ言ったら危なくなるのは姫香だから!!
そう言いかけた言葉を胸の奥に押し込み、亜莉亜は姫香の問題発言を聞かなかったことにして、ただただ微笑んだ。
拓「へぇ~、実習、ねぇ。」
隊舎に帰るなり、亜莉亜は実習のことを拓斗に話した。
拓斗は、興味深そうな、しかし不安そうな表情で、亜莉亜の話を聞いていた。
『それで、ペアは姫香と組むことになったの。』
そう言いながら、自分の愛刀、闇鬼の手入れをする亜莉亜。
拓「そっか。──何も無ければいいんだけど。」
──それは、霊術院に通う生徒たちによって行われる一大イベントである。
十分に戦闘能力や知識を身につけたと判断されるクラスのみが、実施することを許され、実際に院生たちは現世に向かい、基本的には整の魂魄の魂葬をする。
しかし、場所が現世であるため、何が起こるか分からない──つまり、虚との戦闘を余儀無くされる場合があるという危険も伴う。
そんなイベントが、亜莉亜たちの学級で行われようとしていた。
日時は明日の正午から。
それまでに、現世にて行動を共にする相手を決めておくようにという指示が、担任である暮街から出されていた。
姫「ねぇ、明日の魂葬実習、誰と組むか決まった?」
満面の笑みを亜莉亜に向ける姫香。
亜莉亜は首を横に振った。
姫「じゃあさ、あたしと組まない?」
『え?いいのっ?』
姫「勿論だよ~!というか、亜莉亜がいてくれれば千人力だよ!」
嬉しそうに言う姫香に、亜莉亜の顔が赤くなる。
『でも、私なんて、役に立てるか分からないよ。』
姫「ん?それは亜莉亜の言える台詞じゃないでしょ?この、隊長サマがぁ。」
『ちょっと!』
それは秘密でしょ!第一、それ言ったら危なくなるのは姫香だから!!
そう言いかけた言葉を胸の奥に押し込み、亜莉亜は姫香の問題発言を聞かなかったことにして、ただただ微笑んだ。
拓「へぇ~、実習、ねぇ。」
隊舎に帰るなり、亜莉亜は実習のことを拓斗に話した。
拓斗は、興味深そうな、しかし不安そうな表情で、亜莉亜の話を聞いていた。
『それで、ペアは姫香と組むことになったの。』
そう言いながら、自分の愛刀、闇鬼の手入れをする亜莉亜。
拓「そっか。──何も無ければいいんだけど。」