セピア色のメモリー
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もっとも、後にその鬼道は、零式鬼道と呼ばれるものとなるのだが。
亜莉亜は、目についた書物からじっくりと読み始めた。
辺りには、ページをめくる音のみが響く。
『王族の構成について。……?』
亜莉亜は、ふと手を止めた。
開かれたページには、確かにそう書かれている。
普通だったら、超がつくほど極秘事項のはず。
そんな情報までもが記載された書物を与えるなんて。
亜莉亜は、王属特務という立場の重さを、改めて感じた。
そんなとき──
「王族、ねぇ。」
突然少女の声が頭上から降ってきて、亜莉亜は驚いて書物から視線を上げた。
『ひ、ひひっ、姫香!?』
声の主は、先程別れてきたはずの友人、姫香だった。
姫「なんかあたし、凄いこと知っちゃった気がするっ!」
嬉しそうにはしゃぐ姫香だが、それに対して亜莉亜の表情は極度に強張っている。
『姫香、どうしてここに』
王族との関係、それは誰にも話してはいけない禁断事項。
そう霊王に釘をさされているのに。
こんなことを王族に知られたら、私はともかく姫香の身まで危ういのではないか。
姫「どーしてもあんたの事が気になったもんだから、ついてきちゃった。」
てへっと姫香は笑う。
ついてきちゃったで済まされる問題じゃないんだよ?
『ねぇ、姫香。ここで知ったもの、全て無かったことにできる?』
色々なことを考えたあげく、私は落ち着いた声を姫香に向けた。
姫「何で?」
『何で?じゃないよ!!私は、姫香のために言ってるんだよ?真剣に──』
姫「真剣に考えてるよ。」
感情的になりかけた亜莉亜を抑えたのは、姫香の静かな声だった。
亜莉亜は、目についた書物からじっくりと読み始めた。
辺りには、ページをめくる音のみが響く。
『王族の構成について。……?』
亜莉亜は、ふと手を止めた。
開かれたページには、確かにそう書かれている。
普通だったら、超がつくほど極秘事項のはず。
そんな情報までもが記載された書物を与えるなんて。
亜莉亜は、王属特務という立場の重さを、改めて感じた。
そんなとき──
「王族、ねぇ。」
突然少女の声が頭上から降ってきて、亜莉亜は驚いて書物から視線を上げた。
『ひ、ひひっ、姫香!?』
声の主は、先程別れてきたはずの友人、姫香だった。
姫「なんかあたし、凄いこと知っちゃった気がするっ!」
嬉しそうにはしゃぐ姫香だが、それに対して亜莉亜の表情は極度に強張っている。
『姫香、どうしてここに』
王族との関係、それは誰にも話してはいけない禁断事項。
そう霊王に釘をさされているのに。
こんなことを王族に知られたら、私はともかく姫香の身まで危ういのではないか。
姫「どーしてもあんたの事が気になったもんだから、ついてきちゃった。」
てへっと姫香は笑う。
ついてきちゃったで済まされる問題じゃないんだよ?
『ねぇ、姫香。ここで知ったもの、全て無かったことにできる?』
色々なことを考えたあげく、私は落ち着いた声を姫香に向けた。
姫「何で?」
『何で?じゃないよ!!私は、姫香のために言ってるんだよ?真剣に──』
姫「真剣に考えてるよ。」
感情的になりかけた亜莉亜を抑えたのは、姫香の静かな声だった。