セピア色のメモリー
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姫「アハハッ、何でがっちがちになっちゃってんのよぉ!肝が据わってるかと思いきや、意外と小心者なんだねぇ~」
クスクスと笑う姫香。
ガタンッ
亜莉亜は勢いよく立ち上がった。
姫「え?」
姫香は突然の出来事に、ぽかんと口を広げている。
『…小心者ってどういう意味?馬鹿にしないで。』
こう見えたって、私は零番隊の隊長!
あなたみたいな奴に、馬鹿にされたくない。
亜莉亜はキッと姫香を睨みつけた。
姫「ぷっ、うける!意外とやるじゃん、あんた。面白い!」
姫香は楽しそうに言うと、亜莉亜の肩をつかみ、引き寄せた。
『は?』
姫「あたし決めた~!今日からあんたは、あたしの親友ね。これ決定だからっ!!」
姫香の言葉に、教室中が静まり返る。
今、今何て?
『し…しし、ししししし、し親友!?』
姫「そ、親友。あたしのことは姫香でいいから。あんたは亜莉亜だったよね?」
勝手に話を進めていく姫香に、亜莉亜はついていけずにいる。
姫「ってことで、亜莉亜よろしくぅ~!」
バシバシと亜莉亜の背中を叩く姫香。
『あ、ちょ……』
とりあえず、敵じゃないみたいだから、これはこれでよし……かな?
でも、何だかすごく厄介な人に目をつけられた気がする。
亜莉亜は心の中でそう思った。
夜「よっ亜莉亜!面白いことになっているようじゃの。詳しく教えてくれ。」
しばらくして、夜一と喜助が教室に入ってきた。
喜「お、おはようございます」
『おはよう。実際のとこ、私も状況がつかめてないんだ。』
苦笑いで夜一と喜助に答える亜莉亜。
夜「ハハッ、そうかそうか。ま、気に入られたなら別に良かろう。良かったの、亜莉亜!」
夜一は軽快に笑うが……
『はぁ。』
亜莉亜はこの先どうなることやらと、またまた、ため息をついた。
このことがあって以来、休み時間のたびに姫香は亜莉亜につきまとうようになり、その猛烈なアタックに、亜莉亜は姫香にも心を開くようになっていった。
暮「次の時間は実習だ。時間に遅れないよう、速やかに修練場へ移動しろ。」
暮街の指示のあと、姫香はすぐさま亜莉亜の元へ駆け寄った。
姫「ね、亜莉亜。次実習だってぇ~!やだね。」
『やっぱり剣術の実習かな。私、剣術は苦手。』
姫「なぁに言ってんの!亜莉亜は全部得意なくせにぃ~この優等生がっ!劣等生の気持ちも、少しは考えてみろ。このやろ~」
『姫香だって、才能あるんだからちょっと頑張ればすぐ優等生になれるのに。このサボり魔が!』
姫「てへっ!サボり魔ですみませーん」
笑いあう二人。
確かに、亜莉亜は模範的な優等生であり、姫香は暮街お墨付きの劣等生。
だが、亜莉亜は姫香と接するうちに、姫香には才能があることを確かに感じていた。
しっかりと鍛えれば、十分な力を発揮するであろう霊圧に、素晴らしい運動神経。それに、動じない心。
根っからの運動音痴である亜莉亜にとっては羨ましい限りなのだが、残念ながら姫香は、それを発揮しようとはこれっぽっちも考えていないらしい。
クスクスと笑う姫香。
ガタンッ
亜莉亜は勢いよく立ち上がった。
姫「え?」
姫香は突然の出来事に、ぽかんと口を広げている。
『…小心者ってどういう意味?馬鹿にしないで。』
こう見えたって、私は零番隊の隊長!
あなたみたいな奴に、馬鹿にされたくない。
亜莉亜はキッと姫香を睨みつけた。
姫「ぷっ、うける!意外とやるじゃん、あんた。面白い!」
姫香は楽しそうに言うと、亜莉亜の肩をつかみ、引き寄せた。
『は?』
姫「あたし決めた~!今日からあんたは、あたしの親友ね。これ決定だからっ!!」
姫香の言葉に、教室中が静まり返る。
今、今何て?
『し…しし、ししししし、し親友!?』
姫「そ、親友。あたしのことは姫香でいいから。あんたは亜莉亜だったよね?」
勝手に話を進めていく姫香に、亜莉亜はついていけずにいる。
姫「ってことで、亜莉亜よろしくぅ~!」
バシバシと亜莉亜の背中を叩く姫香。
『あ、ちょ……』
とりあえず、敵じゃないみたいだから、これはこれでよし……かな?
でも、何だかすごく厄介な人に目をつけられた気がする。
亜莉亜は心の中でそう思った。
夜「よっ亜莉亜!面白いことになっているようじゃの。詳しく教えてくれ。」
しばらくして、夜一と喜助が教室に入ってきた。
喜「お、おはようございます」
『おはよう。実際のとこ、私も状況がつかめてないんだ。』
苦笑いで夜一と喜助に答える亜莉亜。
夜「ハハッ、そうかそうか。ま、気に入られたなら別に良かろう。良かったの、亜莉亜!」
夜一は軽快に笑うが……
『はぁ。』
亜莉亜はこの先どうなることやらと、またまた、ため息をついた。
このことがあって以来、休み時間のたびに姫香は亜莉亜につきまとうようになり、その猛烈なアタックに、亜莉亜は姫香にも心を開くようになっていった。
暮「次の時間は実習だ。時間に遅れないよう、速やかに修練場へ移動しろ。」
暮街の指示のあと、姫香はすぐさま亜莉亜の元へ駆け寄った。
姫「ね、亜莉亜。次実習だってぇ~!やだね。」
『やっぱり剣術の実習かな。私、剣術は苦手。』
姫「なぁに言ってんの!亜莉亜は全部得意なくせにぃ~この優等生がっ!劣等生の気持ちも、少しは考えてみろ。このやろ~」
『姫香だって、才能あるんだからちょっと頑張ればすぐ優等生になれるのに。このサボり魔が!』
姫「てへっ!サボり魔ですみませーん」
笑いあう二人。
確かに、亜莉亜は模範的な優等生であり、姫香は暮街お墨付きの劣等生。
だが、亜莉亜は姫香と接するうちに、姫香には才能があることを確かに感じていた。
しっかりと鍛えれば、十分な力を発揮するであろう霊圧に、素晴らしい運動神経。それに、動じない心。
根っからの運動音痴である亜莉亜にとっては羨ましい限りなのだが、残念ながら姫香は、それを発揮しようとはこれっぽっちも考えていないらしい。