第十六話 ー絶望ー
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ル「動いてはいるみたいですよ。十番隊と、零番隊が。しかし、手がかりがないことには、犯人が絞れないようですね。」
『そうか…』
ル「ですが、犯人の行為が日に日にエスカレートしていることは確か。このままいけば、被害者…いえ死者が増えることは目に見えている。ついでにお知らせすると…」
ルシファーは亜莉亜を見てニヤリと笑った。
ル「ある隊の平隊士だけ、まるで犯人に狙われているかのように被害が多いんです。それがどこの隊だか、もうお分かりでしょう…?」
『まさか──』
ル「そう、貴女が率いていたあの零番隊ですよ。」
『ッ!?どうして!』
亜莉亜は驚きを隠せないといった様子でルシファーに詰め寄った。
ル「さぁ、残念ながら、私は犯人ではありませんからね。何故執拗に零番隊を狙うのかは分かりませんよ。ですが、ご安心なさい。貴女が可愛がっていた席官たちに、今の所被害は無いようですから。」
『安心なんて、出来るわけないだろう!?そらは?華恋は?江恋は?あいつらは、大丈夫なんだろうな!!』
ル「さぁ?ま、襲われたらいくら彼らでもひとたまりもないでしょうかね。…私が知っていることは先程話したもので全て。そろそろ失礼させて頂きますよ。」
ルシファーはその言葉を最後に、瞬歩で姿を消してしまった。
残された亜莉亜は、力無く椅子に座り込むと、苦しげに頭を抱えた。
瑚「亜莉亜…?」
心配した瑚絽音が、俯く亜莉亜の表情を覗き込んだ。
『瑚絽音…もどかしいんだ。いつ危険に晒されるか分からない状況だってのに、私はあいつらを助けにいけない…!一体どうしたらいいんだろうな。』
瑚「──そんなの、亜莉亜らしくないのです。」
『瑚絽音…?』
瑚「藤山先生のとこ、行きましょうなのです!!」
瑚絽音は亜莉亜の腕を引っ張って、立たせた。
瑚「何かを思ったら、すぐ行動にうつす。それがいつもの亜莉亜なのです。悩む前に、足を動かすのです!」
『──そうか、そうだな。本気でかけあってみるか。卒業を。』
瑚絽音の言葉に後押しされ、亜莉亜はキッと前を見た。
『行くぞ、瑚絽音。』
そう言って口当てを上げ、亜莉亜から刹羅になり、凛とした歩調で教室を出る。
瑚絽音は目を細めると、亜莉亜の後にしっかりとついていった。
『そうか…』
ル「ですが、犯人の行為が日に日にエスカレートしていることは確か。このままいけば、被害者…いえ死者が増えることは目に見えている。ついでにお知らせすると…」
ルシファーは亜莉亜を見てニヤリと笑った。
ル「ある隊の平隊士だけ、まるで犯人に狙われているかのように被害が多いんです。それがどこの隊だか、もうお分かりでしょう…?」
『まさか──』
ル「そう、貴女が率いていたあの零番隊ですよ。」
『ッ!?どうして!』
亜莉亜は驚きを隠せないといった様子でルシファーに詰め寄った。
ル「さぁ、残念ながら、私は犯人ではありませんからね。何故執拗に零番隊を狙うのかは分かりませんよ。ですが、ご安心なさい。貴女が可愛がっていた席官たちに、今の所被害は無いようですから。」
『安心なんて、出来るわけないだろう!?そらは?華恋は?江恋は?あいつらは、大丈夫なんだろうな!!』
ル「さぁ?ま、襲われたらいくら彼らでもひとたまりもないでしょうかね。…私が知っていることは先程話したもので全て。そろそろ失礼させて頂きますよ。」
ルシファーはその言葉を最後に、瞬歩で姿を消してしまった。
残された亜莉亜は、力無く椅子に座り込むと、苦しげに頭を抱えた。
瑚「亜莉亜…?」
心配した瑚絽音が、俯く亜莉亜の表情を覗き込んだ。
『瑚絽音…もどかしいんだ。いつ危険に晒されるか分からない状況だってのに、私はあいつらを助けにいけない…!一体どうしたらいいんだろうな。』
瑚「──そんなの、亜莉亜らしくないのです。」
『瑚絽音…?』
瑚「藤山先生のとこ、行きましょうなのです!!」
瑚絽音は亜莉亜の腕を引っ張って、立たせた。
瑚「何かを思ったら、すぐ行動にうつす。それがいつもの亜莉亜なのです。悩む前に、足を動かすのです!」
『──そうか、そうだな。本気でかけあってみるか。卒業を。』
瑚絽音の言葉に後押しされ、亜莉亜はキッと前を見た。
『行くぞ、瑚絽音。』
そう言って口当てを上げ、亜莉亜から刹羅になり、凛とした歩調で教室を出る。
瑚絽音は目を細めると、亜莉亜の後にしっかりとついていった。