第十六話 ー絶望ー
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ル「回りまわって、結局は乃雅様に執着せず自由に生きる道を手に入れることができた…。あの青年には感謝でもしたい気分ですね、癪ですが。」
『…本当に、うちの松本龍がお前ら全員を倒したのか?私には信じられないんだが。』
ポロリと本音が転がり出た。
確かに、龍は決して弱くない。
本気を出せれば、かなりの強さを持っている。
そうは思っていたが、私や拓斗までもが手を焼いたルシファーたちを、たったの一人で倒したなんて…正直信じられなかった。
ル「ええ、確かに彼が私たちを倒しましたよ。」
ルシファーははっきりとした口調でそう言った。
『できたら、詳しく教えてもらえないか?』
亜莉亜は控えめにそう尋ねた。
ル「そう言うと思いました。本当であればそんなこと思い出したくもありませんが、貴女もなかなか惨めな目にあっているようですから、特別に教えてあげましょう。」
そう言ってルシファーはふわりと笑った。
『お前…前よりも随分と柔らかくなったな。』
ル「…余計なお世話です。」
手のひらを反したように眉間にしわを寄せるルシファーの姿に、亜莉亜と瑚絽音は一斉に笑い出した。
『そうか、アイツはもう、そこまで斬魄刀を使いこなせるようになってたんだな。』
ルシファーから龍の話を聞いた亜莉亜は、遠い目をして言った。
揺れたカーテンの隙間からオレンジ色の光が差し込み、亜莉亜たちを照らしていた。
『放っておいても、人間って成長するもんなんだな。』
ル「それは…どうでしょうね。」
ルシファーはそう言うと、ふいに真剣な表情になった。
ル「話は変わりますが…瀞霊廷で最近起きているある事件、ご存知ですか?」
『事件…?何のことだ。』
瑚絽音に、知っているか?と尋ねれば、瑚絽音は黙って首を振った。
ル「なら、お教えしましょう。きっと興味がおありでしょうから。」
『あぁ、頼む。』
ル「実は最近、瀞霊廷で謎の殺人が起こっているのです。」
『その口調からすると、一人や二人の被害じゃないようだな。』
ル「ご名答。」
ルシファーは再びチョークを握ると、黒板に何か文字を書き始めた。
ル「黒フード、凄腕。──犯人について分かっていることはこれだけ。性別も、死神であるかすらも分かっていません。ただ…」
ルシファーは一旦言葉を切ると、黒板に“54”という数字を書いた。
ル「昨晩までで、これだけの被害がでています。」
『何!?それだけの被害が出ているのに、瀞霊廷は犯人を野放しにしているのか?』
『…本当に、うちの松本龍がお前ら全員を倒したのか?私には信じられないんだが。』
ポロリと本音が転がり出た。
確かに、龍は決して弱くない。
本気を出せれば、かなりの強さを持っている。
そうは思っていたが、私や拓斗までもが手を焼いたルシファーたちを、たったの一人で倒したなんて…正直信じられなかった。
ル「ええ、確かに彼が私たちを倒しましたよ。」
ルシファーははっきりとした口調でそう言った。
『できたら、詳しく教えてもらえないか?』
亜莉亜は控えめにそう尋ねた。
ル「そう言うと思いました。本当であればそんなこと思い出したくもありませんが、貴女もなかなか惨めな目にあっているようですから、特別に教えてあげましょう。」
そう言ってルシファーはふわりと笑った。
『お前…前よりも随分と柔らかくなったな。』
ル「…余計なお世話です。」
手のひらを反したように眉間にしわを寄せるルシファーの姿に、亜莉亜と瑚絽音は一斉に笑い出した。
『そうか、アイツはもう、そこまで斬魄刀を使いこなせるようになってたんだな。』
ルシファーから龍の話を聞いた亜莉亜は、遠い目をして言った。
揺れたカーテンの隙間からオレンジ色の光が差し込み、亜莉亜たちを照らしていた。
『放っておいても、人間って成長するもんなんだな。』
ル「それは…どうでしょうね。」
ルシファーはそう言うと、ふいに真剣な表情になった。
ル「話は変わりますが…瀞霊廷で最近起きているある事件、ご存知ですか?」
『事件…?何のことだ。』
瑚絽音に、知っているか?と尋ねれば、瑚絽音は黙って首を振った。
ル「なら、お教えしましょう。きっと興味がおありでしょうから。」
『あぁ、頼む。』
ル「実は最近、瀞霊廷で謎の殺人が起こっているのです。」
『その口調からすると、一人や二人の被害じゃないようだな。』
ル「ご名答。」
ルシファーは再びチョークを握ると、黒板に何か文字を書き始めた。
ル「黒フード、凄腕。──犯人について分かっていることはこれだけ。性別も、死神であるかすらも分かっていません。ただ…」
ルシファーは一旦言葉を切ると、黒板に“54”という数字を書いた。
ル「昨晩までで、これだけの被害がでています。」
『何!?それだけの被害が出ているのに、瀞霊廷は犯人を野放しにしているのか?』