第十三話 ー衝突ー
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
『起きろ、瑚絽音。朝だぞ。』
名前を呼ばれると同時に体を優しく揺すられ、私は今日が何の日かやっと思い出した。
瑚「わっ!ご、ごめんなさいなのです!!」
パッと跳ね起き、さっきの声の主である亜莉亜に謝っ…
瑚「ほえ?」
目をぱちくりとする。
見間違いだろうか?
私が寝ぼけてるだけ?
瑚絽音は目をゴシゴシとこすり、もう一度自分の置かれた状況を確認してみる。
目の前にいるのは、真っ黒な長い髪で顔を半分も隠した―――誰?
『ぷっ!!』
瑚絽音の混乱の原因である人物が吹き出した。
『大丈夫、私だ。』
聞き慣れた声を聞き、瑚絽音の表情が幾分か緩む。
『悪かったな、驚かせて。今戻すから。』
亜莉亜らしき謎の人物は、指に嵌めていた細い指輪を取った。
それと同時に、髪の毛が根元からいつもの水色に変わっていく。
瑚「良かった、亜莉亜なのです。」
瑚絽音がほっと息をついた。
『どうだ、なかなかの出来だろ?さっき喜助に渡されたんだ。』
亜莉亜はそう言いながら前髪をいつもの分け目に戻し、海の色の瞳をさらけ出した。
『これ一つで髪と目の色は完璧だから、後は口当てでもしてさらしで胸を潰せば…ほぼ私だとはばれまい。』
不敵な笑みを浮かべる亜莉亜。
『さ、早く起きろ。準備が出来次第、向こうに行くからな。』
そう言い残してさっさと部屋を出て行く亜莉亜。
瑚「あ、待って下さいなのです!!」
瑚絽音は亜莉亜の背中を急いで追いかけた。
喜「はい、その指輪をつけるだけで、変装できるだけでなく、霊圧も完璧に抑えることが出来ます。」
得意げに語る喜助。
それを熱心に聞いている亜莉亜。
ちゃぶ台をはさんだ反対側には、用意された朝食をおいしそうに頬張る瑚絽音がいた。
『しかしまあ、よくそんなにたくさんの機能がこれ一つに収まるもんだな。』
細身の指輪を人差し指と親指ではさみ、亜莉亜はよく光を当てながらそれを観察する。
喜「アタシに不可能は無いんっスよ。」
『ところで。…もしかして、これ、指輪を外して変装を取らなければ霊圧も上がらないのか?』
亜莉亜は聞きにくそうにしながらもそう尋ねた。
だが、返ってきた返事は亜莉亜の予想を大きく外れたものだった。
喜「いえいえ、問題ありません。ちょっとここを見てくださいね?」
喜助は亜莉亜から指輪を受け取ると、小さな飾りを指差した。
喜「ほら、この飾りを押してもらうと、ある程度の霊圧が段階的に開放されていきます。だいたい、一段階で霊圧を抑えた隊長格、もう一段階で開放状態の隊長格、あと一段階ほど開放すれば、零番隊の席官並みには霊圧を解放できますから。」
喜助は説明を終えると、亜莉亜に指輪を返した。
名前を呼ばれると同時に体を優しく揺すられ、私は今日が何の日かやっと思い出した。
瑚「わっ!ご、ごめんなさいなのです!!」
パッと跳ね起き、さっきの声の主である亜莉亜に謝っ…
瑚「ほえ?」
目をぱちくりとする。
見間違いだろうか?
私が寝ぼけてるだけ?
瑚絽音は目をゴシゴシとこすり、もう一度自分の置かれた状況を確認してみる。
目の前にいるのは、真っ黒な長い髪で顔を半分も隠した―――誰?
『ぷっ!!』
瑚絽音の混乱の原因である人物が吹き出した。
『大丈夫、私だ。』
聞き慣れた声を聞き、瑚絽音の表情が幾分か緩む。
『悪かったな、驚かせて。今戻すから。』
亜莉亜らしき謎の人物は、指に嵌めていた細い指輪を取った。
それと同時に、髪の毛が根元からいつもの水色に変わっていく。
瑚「良かった、亜莉亜なのです。」
瑚絽音がほっと息をついた。
『どうだ、なかなかの出来だろ?さっき喜助に渡されたんだ。』
亜莉亜はそう言いながら前髪をいつもの分け目に戻し、海の色の瞳をさらけ出した。
『これ一つで髪と目の色は完璧だから、後は口当てでもしてさらしで胸を潰せば…ほぼ私だとはばれまい。』
不敵な笑みを浮かべる亜莉亜。
『さ、早く起きろ。準備が出来次第、向こうに行くからな。』
そう言い残してさっさと部屋を出て行く亜莉亜。
瑚「あ、待って下さいなのです!!」
瑚絽音は亜莉亜の背中を急いで追いかけた。
喜「はい、その指輪をつけるだけで、変装できるだけでなく、霊圧も完璧に抑えることが出来ます。」
得意げに語る喜助。
それを熱心に聞いている亜莉亜。
ちゃぶ台をはさんだ反対側には、用意された朝食をおいしそうに頬張る瑚絽音がいた。
『しかしまあ、よくそんなにたくさんの機能がこれ一つに収まるもんだな。』
細身の指輪を人差し指と親指ではさみ、亜莉亜はよく光を当てながらそれを観察する。
喜「アタシに不可能は無いんっスよ。」
『ところで。…もしかして、これ、指輪を外して変装を取らなければ霊圧も上がらないのか?』
亜莉亜は聞きにくそうにしながらもそう尋ねた。
だが、返ってきた返事は亜莉亜の予想を大きく外れたものだった。
喜「いえいえ、問題ありません。ちょっとここを見てくださいね?」
喜助は亜莉亜から指輪を受け取ると、小さな飾りを指差した。
喜「ほら、この飾りを押してもらうと、ある程度の霊圧が段階的に開放されていきます。だいたい、一段階で霊圧を抑えた隊長格、もう一段階で開放状態の隊長格、あと一段階ほど開放すれば、零番隊の席官並みには霊圧を解放できますから。」
喜助は説明を終えると、亜莉亜に指輪を返した。