第十二話 ー覚醒ー
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瑚「させないのです。絶対ッ!」
瑚絽音が力一杯地面を蹴った。
走ってくる瑚絽音に、亜莉亜は刀を向け、ただタイミングを計る。
『…』
もう少し、あと少し…
瑚「やぁっ!!」
瑚絽音の刀が亜莉亜に触れる寸前で、亜莉亜はパッと刀を上げ、瑚絽音の渾身の一撃を受け止めた。
ドンッ!!
刀がぶつかったからという理由だけではない衝撃が、あたりに深く響いた。
『まだまだだ。そんなんじゃ私には勝てないぞ。もう一度考えろ。…貴様は何故力を欲す!!』
亜莉亜の斬魄刀と瑚絽音の浅打がギリギリと互いを圧し、研ぎ澄まされた刃を傷付ける。
瑚「わ、私はっ…瞬くんを、大切な人をッ、護る為に――」
瑚絽音の桃色の瞳が、一段と強い光を帯びた。
瑚「力が欲しいのですっ!!」
パンッ!!
瑚絽音が叫んだと同時に、辺りにまばゆい光が散らばった。
反射的に目を閉じる二人。
やがて光が止み、静かに目を開ける亜莉亜の前には…
瑚「あ…あれ?」
死覇装に身を包み、浅打ではなく自身の斬魄刀をしっかりと握った瑚絽音がいた。
『!!』
亜莉亜は一瞬驚いた表情をしたものの、すぐにそれを緩めて、斬魄刀を下ろした。
瑚「え?」
すんなりと刀を下ろした亜莉亜に瑚絽音は呆気にとられている。
そんな様子の瑚絽音に近づくと、亜莉亜は優しく暖かい表情で彼女を抱きしめた。
瑚「亜莉亜…?」
亜莉亜の態度の違いに戸惑いを隠せず、瑚絽音は目を泳がせる。
しかし亜莉亜は瑚絽音を優しく抱きしめたまま少しも動かない。
『…誰がお前を、殺したりするものか。』
その言葉に、瑚絽音の目がハッと見開かれる。
『よくやった、瑚絽音。お前の強い気持ちは、お前の中に眠る”力”を目覚めさせた。』
亜莉亜は瑚絽音を抱きしめる手を下ろし、瑚絽音を真正面から見つめた。
瑚「え…?じゃあ、もしかして、さっきのは全部――」
『あぁ、全て演技だ。お前力を引き出す為の、な。』
亜莉亜は困ったように笑った。
瑚「そんなぁ…すごく怖かったのですよ!?」
『悪かった、悪かった。』
瑚「…でも、ありがとうなのです。」
瑚絽音のその言葉に、亜莉亜はほっと息をついた。
『あとは、いくらか実戦を積めばいい。鬼道も徐々に身につけていけ。…分かったか?』
瑚「了解なのです!!」
瑚絽音ははきはきと答えた。
瑚絽音が力一杯地面を蹴った。
走ってくる瑚絽音に、亜莉亜は刀を向け、ただタイミングを計る。
『…』
もう少し、あと少し…
瑚「やぁっ!!」
瑚絽音の刀が亜莉亜に触れる寸前で、亜莉亜はパッと刀を上げ、瑚絽音の渾身の一撃を受け止めた。
ドンッ!!
刀がぶつかったからという理由だけではない衝撃が、あたりに深く響いた。
『まだまだだ。そんなんじゃ私には勝てないぞ。もう一度考えろ。…貴様は何故力を欲す!!』
亜莉亜の斬魄刀と瑚絽音の浅打がギリギリと互いを圧し、研ぎ澄まされた刃を傷付ける。
瑚「わ、私はっ…瞬くんを、大切な人をッ、護る為に――」
瑚絽音の桃色の瞳が、一段と強い光を帯びた。
瑚「力が欲しいのですっ!!」
パンッ!!
瑚絽音が叫んだと同時に、辺りにまばゆい光が散らばった。
反射的に目を閉じる二人。
やがて光が止み、静かに目を開ける亜莉亜の前には…
瑚「あ…あれ?」
死覇装に身を包み、浅打ではなく自身の斬魄刀をしっかりと握った瑚絽音がいた。
『!!』
亜莉亜は一瞬驚いた表情をしたものの、すぐにそれを緩めて、斬魄刀を下ろした。
瑚「え?」
すんなりと刀を下ろした亜莉亜に瑚絽音は呆気にとられている。
そんな様子の瑚絽音に近づくと、亜莉亜は優しく暖かい表情で彼女を抱きしめた。
瑚「亜莉亜…?」
亜莉亜の態度の違いに戸惑いを隠せず、瑚絽音は目を泳がせる。
しかし亜莉亜は瑚絽音を優しく抱きしめたまま少しも動かない。
『…誰がお前を、殺したりするものか。』
その言葉に、瑚絽音の目がハッと見開かれる。
『よくやった、瑚絽音。お前の強い気持ちは、お前の中に眠る”力”を目覚めさせた。』
亜莉亜は瑚絽音を抱きしめる手を下ろし、瑚絽音を真正面から見つめた。
瑚「え…?じゃあ、もしかして、さっきのは全部――」
『あぁ、全て演技だ。お前力を引き出す為の、な。』
亜莉亜は困ったように笑った。
瑚「そんなぁ…すごく怖かったのですよ!?」
『悪かった、悪かった。』
瑚「…でも、ありがとうなのです。」
瑚絽音のその言葉に、亜莉亜はほっと息をついた。
『あとは、いくらか実戦を積めばいい。鬼道も徐々に身につけていけ。…分かったか?』
瑚「了解なのです!!」
瑚絽音ははきはきと答えた。