第十二話 ー覚醒ー
夢小説設定
まだ朝日も差さない早朝に、音もたてずに歩く一つの影があった。
影はとある部屋の前を通過しようとして、ピタリと立ち止まった。
そして静かに口を開く。
『…起きてたのか、喜助。』
伏し目がちに襖を見ると、静かにそれは開いた。
喜「亜莉亜サン、いったいどちらに?」
着流し姿の喜助が、何気ない風を装って尋ねる。
『…ちょっと、な。しばらく寝るから、後で起こしてくれ。』
亜莉亜は喜助とは目を合わせず、そう答えた。
喜「そ、スか。…じゃ、お休みなさい。」
喜助はそう言って、いつもの飄々とした笑顔を見せた。
亜莉亜は曖昧な返事をしながらその場を早足で去っていった。
喜「…亜莉亜サン、あなたは一体何を隠してるんですか――」
確かにしましたよ。
血の匂い――
喜助は明るくなり始めた空に消えていく月を、切なげに見上げていた。
瑚「ふわぁ…皆さん、お早うございますなのです。」
小さくあくびをしながら、瑚絽音が居間に顔を出した。
それを、先に起きていた亜莉亜以外の面々が笑顔で迎える。
しかし、瑚絽音は視線をさまよわせ、首を傾げた。
瑚「亜莉亜は何処に行ったですか?」
喜「部屋で寝てたんじゃなかったんですか?アタシ今朝会ったんっスよ。部屋の前で。」
瑚「瑚絽音が起きたらいなかったです。…心配なのです。」
瑚絽音はそう言い、肩を落とした。
その時だった。
ガラガラと正面の扉が開いた。
そこにいたのは、先程まで話題の中心にあった亜莉亜だった。
『…?』
部屋の中の微妙な空気を感じ、亜莉亜は一歩後ずさる。
瑚「亜莉亜…どこ行ってたですか?」
涙目で尋ねた瑚絽音に、亜莉亜は少し驚いていた。
しかし、はっとしたように首を振ると、笑顔になって口を開いた。
『少し散歩に行っていただけだ。心配かけて悪かった。』
影はとある部屋の前を通過しようとして、ピタリと立ち止まった。
そして静かに口を開く。
『…起きてたのか、喜助。』
伏し目がちに襖を見ると、静かにそれは開いた。
喜「亜莉亜サン、いったいどちらに?」
着流し姿の喜助が、何気ない風を装って尋ねる。
『…ちょっと、な。しばらく寝るから、後で起こしてくれ。』
亜莉亜は喜助とは目を合わせず、そう答えた。
喜「そ、スか。…じゃ、お休みなさい。」
喜助はそう言って、いつもの飄々とした笑顔を見せた。
亜莉亜は曖昧な返事をしながらその場を早足で去っていった。
喜「…亜莉亜サン、あなたは一体何を隠してるんですか――」
確かにしましたよ。
血の匂い――
喜助は明るくなり始めた空に消えていく月を、切なげに見上げていた。
瑚「ふわぁ…皆さん、お早うございますなのです。」
小さくあくびをしながら、瑚絽音が居間に顔を出した。
それを、先に起きていた亜莉亜以外の面々が笑顔で迎える。
しかし、瑚絽音は視線をさまよわせ、首を傾げた。
瑚「亜莉亜は何処に行ったですか?」
喜「部屋で寝てたんじゃなかったんですか?アタシ今朝会ったんっスよ。部屋の前で。」
瑚「瑚絽音が起きたらいなかったです。…心配なのです。」
瑚絽音はそう言い、肩を落とした。
その時だった。
ガラガラと正面の扉が開いた。
そこにいたのは、先程まで話題の中心にあった亜莉亜だった。
『…?』
部屋の中の微妙な空気を感じ、亜莉亜は一歩後ずさる。
瑚「亜莉亜…どこ行ってたですか?」
涙目で尋ねた瑚絽音に、亜莉亜は少し驚いていた。
しかし、はっとしたように首を振ると、笑顔になって口を開いた。
『少し散歩に行っていただけだ。心配かけて悪かった。』