第十一話 ー相談ー
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拓「うわ…これは酷いね。」
拓斗はあからさまに顔をしかめた。
冬「犯行は昨晩から今朝にかけて。被害者はどちらとも三番隊の平隊士で、酒に酔っていたらしい。」
無惨に切り刻まれた死体を見下ろしながら、冬獅郎は悲痛な表情で言った。
拓「狙ったか、もしくは無差別か。少なくとも犯人はそうとう狂ってるね。普通なら、死んだ人間をここまで…」
冬「あぁ。だが、狂ってる、ってだけじゃ犯人は特定できねぇよ。」
冬獅郎は盛大にため息をついた。
辺りには、二人の他にも数人の十番隊隊士と技術開発局員の姿が見られたが、何故か彼らは全員"男性"だった。
拓「ったく…どうして女の子が駄目なのかって最初は思ったけど――これだけスプラッタなら、確かに野郎だけで調査するしかないよね。」
拓斗は遺体を前に腰を下ろした。
その表情からは感情が読み取れない。
冬「我妻…お前、大丈夫か?」
冬獅郎は声を抑えて尋ねた。拓斗の纏う雰囲気がいつもと違う気がして、気にかかったのだ。
拓「何がー?」
拓斗は冬獅郎の方は見ずに、しかし声だけはひょうきんに、返事をした。
冬「神影の…事。」
拓「…亜莉亜は誰かに助けてもらわないと生きていけないほど、弱い人じゃない。」
拓斗は遺体から目を上げた。
冬「我妻…」
拓「俺は彼女を信じてるから。亜莉亜はきっとここに戻ってくる。だから、俺はただひたすら亜莉亜の帰りを待つだけ。」
冬「そう思ってる割には、なかなか隊にも顔を出していないらしいが。」
そう、今回の被害があって隊長格が召集されたときでさえも、拓斗は自宅にいた。
拓「まぁね。だってあそこには沢山の裏切り者がいるから。流石に関わりたくはなくなるよ。」
拓斗は立ち上がって冬獅郎に向き直ると、肩をすくめた。
冬「我妻、零番隊にはお前を待っているやつも沢山いるんだぞ…ちゃんと支えてやれ。つらい思いしてるのはお前だけじゃない。」
拓斗はあからさまに顔をしかめた。
冬「犯行は昨晩から今朝にかけて。被害者はどちらとも三番隊の平隊士で、酒に酔っていたらしい。」
無惨に切り刻まれた死体を見下ろしながら、冬獅郎は悲痛な表情で言った。
拓「狙ったか、もしくは無差別か。少なくとも犯人はそうとう狂ってるね。普通なら、死んだ人間をここまで…」
冬「あぁ。だが、狂ってる、ってだけじゃ犯人は特定できねぇよ。」
冬獅郎は盛大にため息をついた。
辺りには、二人の他にも数人の十番隊隊士と技術開発局員の姿が見られたが、何故か彼らは全員"男性"だった。
拓「ったく…どうして女の子が駄目なのかって最初は思ったけど――これだけスプラッタなら、確かに野郎だけで調査するしかないよね。」
拓斗は遺体を前に腰を下ろした。
その表情からは感情が読み取れない。
冬「我妻…お前、大丈夫か?」
冬獅郎は声を抑えて尋ねた。拓斗の纏う雰囲気がいつもと違う気がして、気にかかったのだ。
拓「何がー?」
拓斗は冬獅郎の方は見ずに、しかし声だけはひょうきんに、返事をした。
冬「神影の…事。」
拓「…亜莉亜は誰かに助けてもらわないと生きていけないほど、弱い人じゃない。」
拓斗は遺体から目を上げた。
冬「我妻…」
拓「俺は彼女を信じてるから。亜莉亜はきっとここに戻ってくる。だから、俺はただひたすら亜莉亜の帰りを待つだけ。」
冬「そう思ってる割には、なかなか隊にも顔を出していないらしいが。」
そう、今回の被害があって隊長格が召集されたときでさえも、拓斗は自宅にいた。
拓「まぁね。だってあそこには沢山の裏切り者がいるから。流石に関わりたくはなくなるよ。」
拓斗は立ち上がって冬獅郎に向き直ると、肩をすくめた。
冬「我妻、零番隊にはお前を待っているやつも沢山いるんだぞ…ちゃんと支えてやれ。つらい思いしてるのはお前だけじゃない。」