第十一話 ー相談ー
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『…髪の毛の色を変えられる鬼道か、装置は無いだろうか。』
この髪色だったら目立つ事は分かりきっているが、どうしてもカツラは使いたくない。
第一、私の髪はカツラに治まらない。
せめて髪色を変えることができれば、私だとばれる確率は非常に低くなる。
そう思っての頼みだった。
喜「あぁ…そんなことでしたか。」
喜助の気の抜けた声に、亜莉亜は顔を上げた。
『あるのか?』
喜「えぇ、ありますよ。…とはいっても、現時点では義骸使用時の変装用に作ってありますから、今すぐ出せと言われると困るんスけどね。」
『…なぜ義骸使用時用なんだ。』
ふと感じた疑問を投げかける。
義骸使用時なら、義骸自体を別人に作ることも可能だろうに。
喜「一部のお洒落好きな死神さんたちに需要がありましてね。気軽に髪の毛の色を変えたいと、そういう訳ですよ。」
そう言うと、喜助はにっこりと笑った。
喜「魂魄用に作り変えるのは造作ないですし、そちらの方は明日にもお見せできるでしょう。」
『何から何まですまないな。』
亜莉亜は申し訳なさそうに言った。
夜「なぁに。わしらの仲じゃ。遠慮はいらん。のぉ、喜助。」
喜「えぇ。」
『…ありがとう。』
亜莉亜は目を細めた。
月明かりに照らされた暗い路地。
そこに、飲み会の後なのか、機嫌良さげに並んで歩く死神が二人。
彼らは随分と仲が良いらしく、楽しげに笑いながら話をしている。
そんな光景を建物の屋根から観察している人影があった。黒いコートで体を覆いフードを深く被った姿は暗い夜の空気によく馴染み、死神たちはその存在に少しも気がつかない。
刹那、その影が地面に舞い降りた。
そして、鮮やかな手つきで刀が抜かれ――赤黒い飛沫が散った。
黒コートの人物は倒れた死神たちを忌々しげに見ると、幾度となく刀を振り上げ、無情にも彼らの四体を切り刻んでいった…。
この髪色だったら目立つ事は分かりきっているが、どうしてもカツラは使いたくない。
第一、私の髪はカツラに治まらない。
せめて髪色を変えることができれば、私だとばれる確率は非常に低くなる。
そう思っての頼みだった。
喜「あぁ…そんなことでしたか。」
喜助の気の抜けた声に、亜莉亜は顔を上げた。
『あるのか?』
喜「えぇ、ありますよ。…とはいっても、現時点では義骸使用時の変装用に作ってありますから、今すぐ出せと言われると困るんスけどね。」
『…なぜ義骸使用時用なんだ。』
ふと感じた疑問を投げかける。
義骸使用時なら、義骸自体を別人に作ることも可能だろうに。
喜「一部のお洒落好きな死神さんたちに需要がありましてね。気軽に髪の毛の色を変えたいと、そういう訳ですよ。」
そう言うと、喜助はにっこりと笑った。
喜「魂魄用に作り変えるのは造作ないですし、そちらの方は明日にもお見せできるでしょう。」
『何から何まですまないな。』
亜莉亜は申し訳なさそうに言った。
夜「なぁに。わしらの仲じゃ。遠慮はいらん。のぉ、喜助。」
喜「えぇ。」
『…ありがとう。』
亜莉亜は目を細めた。
月明かりに照らされた暗い路地。
そこに、飲み会の後なのか、機嫌良さげに並んで歩く死神が二人。
彼らは随分と仲が良いらしく、楽しげに笑いながら話をしている。
そんな光景を建物の屋根から観察している人影があった。黒いコートで体を覆いフードを深く被った姿は暗い夜の空気によく馴染み、死神たちはその存在に少しも気がつかない。
刹那、その影が地面に舞い降りた。
そして、鮮やかな手つきで刀が抜かれ――赤黒い飛沫が散った。
黒コートの人物は倒れた死神たちを忌々しげに見ると、幾度となく刀を振り上げ、無情にも彼らの四体を切り刻んでいった…。