第十話 ー力ー
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菫「…しょうがないねぇ。分かったよ。瞬くんを預かりましょ。」
瑚「ほ、本当にですか!?」
菫「でも、これだけは約束しなさい。《絶対に無事にここに帰ってくること》。」
菫はそう言って微笑むと、瑚絽音を優しく抱き締めた。
瑚「約束、するです。」
瑚絽音は少し恥ずかしそうにそう言った。
『で、どうするかなぁ…』
瞬を預け、菫の家を出てから、二人はふらふらと歩き回っていた。
瑚「お家のことですか?それとも…」
瑚絽音が当てようとすると、亜莉亜は首を振った。
亜莉亜は今、黒いフードのついたコートを死覇装の上から羽織っている。
というのも、明らかに目立つ髪に、死神の象徴である死覇装を着ていれば、どこからどう見ても神影亜莉亜だとばれてしまうからだ。
しかし、ピンク色の少女と黒フードを深く被った女性が並んで歩く姿は、どれだけ気にしなくても…不自然だった。
『現世に行きたいんだがな…』
亜莉亜はおもむろにそう言った。
瑚「霊術院じゃないのですか?」
『その前に、だ。――しかし、堂々と穿界門開けて通るわけにはいかないし…何とか瀞霊廷に察知されずに現世に行く方法は無いものだろうか。』
そう呟いたとき、ふと腰の刀が揺れた。
『何だ…?』
白の柄に触れてみる。
刹那、目の前の景色が歪んだ。
『…どうかしたか?』
真っ白な空間――そう、亜莉亜の精神世界――にたたずむ人物に問い掛ける。
「方法、あるわよ。」
女がこちらに向かってゆっくりと歩く。
一歩進む度に白い着物の袖がヒラヒラと揺れている。
『教えてくれ、頼む。』
「じゃ、現世で何する気なのか教えて。」
女の足がふいに止まった。
亜莉亜はその耳元に、何かを呟いた。
「へぇ…面白そうじゃない。協力してあげるわ。向こうに戻ったら、瑚絽音の手を繋いで私に霊圧を込めなさい。場所は浦原商店で良いのね?」
淡々と語る女に、亜莉亜は違和感を感じた。
『ってことは、お前が連れていってくれるのか?』
瑚「ほ、本当にですか!?」
菫「でも、これだけは約束しなさい。《絶対に無事にここに帰ってくること》。」
菫はそう言って微笑むと、瑚絽音を優しく抱き締めた。
瑚「約束、するです。」
瑚絽音は少し恥ずかしそうにそう言った。
『で、どうするかなぁ…』
瞬を預け、菫の家を出てから、二人はふらふらと歩き回っていた。
瑚「お家のことですか?それとも…」
瑚絽音が当てようとすると、亜莉亜は首を振った。
亜莉亜は今、黒いフードのついたコートを死覇装の上から羽織っている。
というのも、明らかに目立つ髪に、死神の象徴である死覇装を着ていれば、どこからどう見ても神影亜莉亜だとばれてしまうからだ。
しかし、ピンク色の少女と黒フードを深く被った女性が並んで歩く姿は、どれだけ気にしなくても…不自然だった。
『現世に行きたいんだがな…』
亜莉亜はおもむろにそう言った。
瑚「霊術院じゃないのですか?」
『その前に、だ。――しかし、堂々と穿界門開けて通るわけにはいかないし…何とか瀞霊廷に察知されずに現世に行く方法は無いものだろうか。』
そう呟いたとき、ふと腰の刀が揺れた。
『何だ…?』
白の柄に触れてみる。
刹那、目の前の景色が歪んだ。
『…どうかしたか?』
真っ白な空間――そう、亜莉亜の精神世界――にたたずむ人物に問い掛ける。
「方法、あるわよ。」
女がこちらに向かってゆっくりと歩く。
一歩進む度に白い着物の袖がヒラヒラと揺れている。
『教えてくれ、頼む。』
「じゃ、現世で何する気なのか教えて。」
女の足がふいに止まった。
亜莉亜はその耳元に、何かを呟いた。
「へぇ…面白そうじゃない。協力してあげるわ。向こうに戻ったら、瑚絽音の手を繋いで私に霊圧を込めなさい。場所は浦原商店で良いのね?」
淡々と語る女に、亜莉亜は違和感を感じた。
『ってことは、お前が連れていってくれるのか?』