第十話 ー力ー
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『確認だが…霊術院が何を学ぶ場所かは知っているな?』
亜莉亜は上ずった声で聞いた。
瑚「はいです。死神になるための勉強をするところなのです。」
涙声で瑚絽音は答える。
『…死神に、なると言うのか。』
踏み締めるようにそう言えば、瑚絽音はしっかりと頷いた。
瑚「私は、瞬くんを護りたいのです。でも、この前のことで分かったです。…いくらこの体を張って瞬くんを護ろうとしても、瑚絽音は無力なのです。どうにもならないときもあるのです。でも瑚絽音は瞬くんを護りたい――!だから、瑚絽音も力が欲しいのです。絶対に亜莉亜の邪魔はしないのです!だから、連れていって下さいなのです!!」
瑚絽音は勢いよく頭を下げた。
亜莉亜はしばらく眉を寄せ考えていたが、大きくため息をついて、口を開いた。
『いいだろう。』
瑚「!!」
瑚絽音の表情がパアっと明るくなる。
『お前にそれだけの気持ちがあるというなら、私はそれに反対することは出来ない。…しかしだな、瞬は一体どうする気だ?』
瑚「信用できる人を知ってるのです。その人に、預けられるか聞いてみるです。」
『なら、早いうちに相談しておくべきだろう。今から、行ってみるか?』
亜莉亜の提案に、瑚絽音は元気よく頷いた。
瑚「ここなのです!」
立ち止まり、振り向いて、満面の笑みでそう言う瑚絽音。
亜莉亜は大きくため息をついて、頭を抱えた。
『どうして、よりによってここなんだよ…』
…この家に住む人物を私はよく知っている。
会いたくない、決してそんな訳ではない。
しかし、色々あった後だ。
きっと私に関する話もたくさん聞いているだろう。
怒られる。
確信があった。
瑚「おばあちゃ~ん?瑚絽音なのです。開けてくださいなのです~!」
亜莉亜の気持ちなど一切知らない瑚絽音が、何の考えもなしに家の引き戸を叩く。
しばらくして、中から反応があった。
ガタガタと戸が揺れ、そして…開いた。
亜莉亜は上ずった声で聞いた。
瑚「はいです。死神になるための勉強をするところなのです。」
涙声で瑚絽音は答える。
『…死神に、なると言うのか。』
踏み締めるようにそう言えば、瑚絽音はしっかりと頷いた。
瑚「私は、瞬くんを護りたいのです。でも、この前のことで分かったです。…いくらこの体を張って瞬くんを護ろうとしても、瑚絽音は無力なのです。どうにもならないときもあるのです。でも瑚絽音は瞬くんを護りたい――!だから、瑚絽音も力が欲しいのです。絶対に亜莉亜の邪魔はしないのです!だから、連れていって下さいなのです!!」
瑚絽音は勢いよく頭を下げた。
亜莉亜はしばらく眉を寄せ考えていたが、大きくため息をついて、口を開いた。
『いいだろう。』
瑚「!!」
瑚絽音の表情がパアっと明るくなる。
『お前にそれだけの気持ちがあるというなら、私はそれに反対することは出来ない。…しかしだな、瞬は一体どうする気だ?』
瑚「信用できる人を知ってるのです。その人に、預けられるか聞いてみるです。」
『なら、早いうちに相談しておくべきだろう。今から、行ってみるか?』
亜莉亜の提案に、瑚絽音は元気よく頷いた。
瑚「ここなのです!」
立ち止まり、振り向いて、満面の笑みでそう言う瑚絽音。
亜莉亜は大きくため息をついて、頭を抱えた。
『どうして、よりによってここなんだよ…』
…この家に住む人物を私はよく知っている。
会いたくない、決してそんな訳ではない。
しかし、色々あった後だ。
きっと私に関する話もたくさん聞いているだろう。
怒られる。
確信があった。
瑚「おばあちゃ~ん?瑚絽音なのです。開けてくださいなのです~!」
亜莉亜の気持ちなど一切知らない瑚絽音が、何の考えもなしに家の引き戸を叩く。
しばらくして、中から反応があった。
ガタガタと戸が揺れ、そして…開いた。