第十話 ー力ー
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
拓「っ!?」
我妻家の自室で空を仰いでいた拓斗は、何とも言えない感覚に跳ね起きた。
縁側に立ち、辺りを見回してみるが、そこに広がるのは青い空だけ。
拓「そんなわけ、無いよね。」
亜莉亜の霊圧を感じたなんて…。
似た霊圧と間違っただけだよね。
よくよく考えてみれば、何だか亜莉亜の霊圧とは違った感じがしたし。
きっと勘違いしただけ。
…そう自分に言い聞かせる。
そうしなければ、亜莉亜に会いたい気持ちが溢れて、止められなくなるから。
なんて言っても、一日中亜莉亜のことを考えてしまっているのは確かで、それが理由で最近零番隊には顔も出していない。
本当は俺が皆を支えなくちゃいけないんだろうけど。
残念ながら今の俺にそんな余裕は少しもない。
亜莉亜…今、君は一体何処で何をしているの?
心配だよ…。
お願いだから、元気にしていて――。
『クシュンッ!』
瑚「亜莉亜?風邪引いたですか?」
心配そうに亜莉亜の顔を覗く瑚絽音に、亜莉亜は大丈夫だと言って微笑んだ。
『話を続けるぞ。…それで、安全に瀞霊廷に入るためにも、一旦霊術院に入ろうと思う。』
瑚「霊術院!?それって、死神になるためのお勉強をする学校なのですよね?たくさん時間もかかるのですよね?」
『心配要らない。適当に振る舞って飛び級する。目標は半年で卒業だ。』
瑚「は、半年…」
話の規模についていけず、瑚絽音は目を泳がせている。
『事を起こすなら早い方がいいだろうと思ってな。…明日、ここを出ようと思っている。それで…』
亜莉亜は俯いて唇を噛み締める瑚絽音に気がついた。
『どうした?瑚絽音。』
優しい声で尋ねると、瑚絽音は睫毛を震わせながら顔を上げた。
その瞳には綺麗な涙が溜まっている。
瑚「…亜莉亜に、お願いがあるのです。」
『言ってみろ。』
瑚「瑚絽音も…」
『…』
瑚「瑚絽音も連れていってほしいのです!!」
『はぁ!?』
瑚絽音の発言に、一瞬、目眩がした。
我妻家の自室で空を仰いでいた拓斗は、何とも言えない感覚に跳ね起きた。
縁側に立ち、辺りを見回してみるが、そこに広がるのは青い空だけ。
拓「そんなわけ、無いよね。」
亜莉亜の霊圧を感じたなんて…。
似た霊圧と間違っただけだよね。
よくよく考えてみれば、何だか亜莉亜の霊圧とは違った感じがしたし。
きっと勘違いしただけ。
…そう自分に言い聞かせる。
そうしなければ、亜莉亜に会いたい気持ちが溢れて、止められなくなるから。
なんて言っても、一日中亜莉亜のことを考えてしまっているのは確かで、それが理由で最近零番隊には顔も出していない。
本当は俺が皆を支えなくちゃいけないんだろうけど。
残念ながら今の俺にそんな余裕は少しもない。
亜莉亜…今、君は一体何処で何をしているの?
心配だよ…。
お願いだから、元気にしていて――。
『クシュンッ!』
瑚「亜莉亜?風邪引いたですか?」
心配そうに亜莉亜の顔を覗く瑚絽音に、亜莉亜は大丈夫だと言って微笑んだ。
『話を続けるぞ。…それで、安全に瀞霊廷に入るためにも、一旦霊術院に入ろうと思う。』
瑚「霊術院!?それって、死神になるためのお勉強をする学校なのですよね?たくさん時間もかかるのですよね?」
『心配要らない。適当に振る舞って飛び級する。目標は半年で卒業だ。』
瑚「は、半年…」
話の規模についていけず、瑚絽音は目を泳がせている。
『事を起こすなら早い方がいいだろうと思ってな。…明日、ここを出ようと思っている。それで…』
亜莉亜は俯いて唇を噛み締める瑚絽音に気がついた。
『どうした?瑚絽音。』
優しい声で尋ねると、瑚絽音は睫毛を震わせながら顔を上げた。
その瞳には綺麗な涙が溜まっている。
瑚「…亜莉亜に、お願いがあるのです。」
『言ってみろ。』
瑚「瑚絽音も…」
『…』
瑚「瑚絽音も連れていってほしいのです!!」
『はぁ!?』
瑚絽音の発言に、一瞬、目眩がした。