第七話 ー巨大虚ー
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腰が抜けたように、瑚絽音はへなへなとその場に座り込んだ。
亜莉亜は瞬を瑚絽音に渡すと、先程の衝撃の反動で手放してしまった指輪を探し、拾い上げた。
黒々としていた指輪は、すべての力を出しきってしまったのように輝きを失い、白く濁っていた。
『仕方ないよな。あれだけ放出すりゃ…』
名残惜しい気もするが、これのおかげで瞬は助かった。
力を取り戻すためにはまた修業を重ねればいい。
亜莉亜は指輪を大切にしまうと、瑚絽音たちを見た。
『もう少し休んだらこの地区を出るか。少しは安全になる…』
そう言いかけた亜莉亜は、視界の隅に不気味な光を見つけ、叫んだ。
『危ない!!』
力ずくで瑚絽音と瞬を地面に押さえつければ、コンマ数秒の差で太い光線が頭上を通過する。
『虚閃…?』
呆然としながらも、亜莉亜は敵がいるであろう場所に目を凝らす。
しかし…
瑚「あ、亜莉亜…」
怯える瑚絽音の視線の先を辿れば、突然、苦しいほどの強さで襟元を掴まれ、体が宙に浮いた。
『かはっ…』
「やっぱりだ。この顔、見たことある…零番隊隊長、神影亜莉亜だな!?」
そう言った金髪の男の顔は、右目を除いたほとんどの場所が白い仮面に覆われていて。
それを見た亜莉亜は眉間にしわをよせた。
『貴様…もしや破面か?』
「俺の質問に答えろ!てめえは神影亜莉亜か。」
『…あぁ、そうだ。』
亜莉亜がそう言えば、男は亜莉亜を掴んでいた手を離し、自分の腰に下がる刀に手をかけた。
「やっぱりな。さっきの一撃で気づいたんだよ。…言っとくがな、さっきの巨大虚はダミーだ。もちろん俺の、な。つまりどういう事か分かるよな。頭の良い零番隊隊長さん!」
刀の切っ先を突きつけられ、亜莉亜はゆっくりと闇鬼の柄に手をかける。
『……ッ』
亜莉亜は瞬を瑚絽音に渡すと、先程の衝撃の反動で手放してしまった指輪を探し、拾い上げた。
黒々としていた指輪は、すべての力を出しきってしまったのように輝きを失い、白く濁っていた。
『仕方ないよな。あれだけ放出すりゃ…』
名残惜しい気もするが、これのおかげで瞬は助かった。
力を取り戻すためにはまた修業を重ねればいい。
亜莉亜は指輪を大切にしまうと、瑚絽音たちを見た。
『もう少し休んだらこの地区を出るか。少しは安全になる…』
そう言いかけた亜莉亜は、視界の隅に不気味な光を見つけ、叫んだ。
『危ない!!』
力ずくで瑚絽音と瞬を地面に押さえつければ、コンマ数秒の差で太い光線が頭上を通過する。
『虚閃…?』
呆然としながらも、亜莉亜は敵がいるであろう場所に目を凝らす。
しかし…
瑚「あ、亜莉亜…」
怯える瑚絽音の視線の先を辿れば、突然、苦しいほどの強さで襟元を掴まれ、体が宙に浮いた。
『かはっ…』
「やっぱりだ。この顔、見たことある…零番隊隊長、神影亜莉亜だな!?」
そう言った金髪の男の顔は、右目を除いたほとんどの場所が白い仮面に覆われていて。
それを見た亜莉亜は眉間にしわをよせた。
『貴様…もしや破面か?』
「俺の質問に答えろ!てめえは神影亜莉亜か。」
『…あぁ、そうだ。』
亜莉亜がそう言えば、男は亜莉亜を掴んでいた手を離し、自分の腰に下がる刀に手をかけた。
「やっぱりな。さっきの一撃で気づいたんだよ。…言っとくがな、さっきの巨大虚はダミーだ。もちろん俺の、な。つまりどういう事か分かるよな。頭の良い零番隊隊長さん!」
刀の切っ先を突きつけられ、亜莉亜はゆっくりと闇鬼の柄に手をかける。
『……ッ』