第六話 ー指輪ー
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「お前のだろ?」
そう言った声は、聞きなれた中低音で。
『おまっ…日番谷!?』
跳ね起きて相手の姿を確かめるように直視する。
死覇装姿でないため何時もとは僅かに雰囲気が異なるが…雪のように光を弾く銀色の髪、見る者をその中に引き込む深い翡翠の瞳。
紛れもなく、あの、日番谷冬獅郎だった。
冬「…ったく、なんつう顔してんだよ。お前らしくもねぇ。…ほら、受けとれ。」
『あ、あぁ。』
指輪を押し付けられて、戸惑いながらもそれを受けとる亜莉亜。
確かに、それは亜莉亜が霊圧制御装置として肌身離さずつけていた、黒い指輪だった。
冬「黒雷乃雅と戦ってたあの場所で拾った。それがあれば少しは楽になるだろ?」
そう言ってそっぽを向いた冬獅郎を、亜莉亜は暖かいまなざしで見ていた。
『覚えてたんだな、あれ。』
冬「…あれだけ霊圧を解放しながらつけてたんだ。霊圧も満タンなはずだ。」
『ふっ…流石天才児。記憶力も宜しいことで。…だがな、いくらこれを使っても私の霊圧は』
冬「だからって諦めるお前じゃないだろ。」
『!…そうだな。少しの可能性にでもかけてみるか。』
亜莉亜は微笑むと、指輪を丁寧にしまった。
冬「…修業、してたのか?」
冬獅郎は横目で亜莉亜を見ながら言った。
『まぁな、少しでも早く力を取り戻したいんだ。』
亜莉亜は地面に置いていた闇鬼に手を伸ばした。
バチッ!
『ぅッ…忘れてた…。』
拒絶反応が起こるため手に巻いていた包帯を、取っていた。…なんてすっかり忘れていた。
冬「神影!?」
驚いた日番谷がこちらに走り寄る。
私は手のひらに刻まれた傷を見せたくなくて、笑ってごまかしながら手を背中に隠した。
冬「怪我、してるのか?…見せてみろ。」
そう言われ腕を捕まれれば、あっさりと日番谷の操り人形に。
冬「酷ぇな。」
『…だが、これは闇鬼が生きている証。私の力が戻る可能性なんだ。』
絞り出すようにそう言えば、日番谷は私の手の上に自分自身の右手をかざした。
やがて私の手は暖かい光に包まれる。
冬「応急処置程度だ。あんまり無茶するなよ。」
『ありがとう…。』
私は微笑み、新たな傷を作らないように手に念入りに包帯を巻き付けると、闇鬼についていた土をはらい、しっかりと握った。
冬「じゃあな。くれぐれも目立つ行動は避けろよ。」
『もちろん。』
亜莉亜は、去っていく日番谷の後ろ姿をじっと見ていた。
そう言った声は、聞きなれた中低音で。
『おまっ…日番谷!?』
跳ね起きて相手の姿を確かめるように直視する。
死覇装姿でないため何時もとは僅かに雰囲気が異なるが…雪のように光を弾く銀色の髪、見る者をその中に引き込む深い翡翠の瞳。
紛れもなく、あの、日番谷冬獅郎だった。
冬「…ったく、なんつう顔してんだよ。お前らしくもねぇ。…ほら、受けとれ。」
『あ、あぁ。』
指輪を押し付けられて、戸惑いながらもそれを受けとる亜莉亜。
確かに、それは亜莉亜が霊圧制御装置として肌身離さずつけていた、黒い指輪だった。
冬「黒雷乃雅と戦ってたあの場所で拾った。それがあれば少しは楽になるだろ?」
そう言ってそっぽを向いた冬獅郎を、亜莉亜は暖かいまなざしで見ていた。
『覚えてたんだな、あれ。』
冬「…あれだけ霊圧を解放しながらつけてたんだ。霊圧も満タンなはずだ。」
『ふっ…流石天才児。記憶力も宜しいことで。…だがな、いくらこれを使っても私の霊圧は』
冬「だからって諦めるお前じゃないだろ。」
『!…そうだな。少しの可能性にでもかけてみるか。』
亜莉亜は微笑むと、指輪を丁寧にしまった。
冬「…修業、してたのか?」
冬獅郎は横目で亜莉亜を見ながら言った。
『まぁな、少しでも早く力を取り戻したいんだ。』
亜莉亜は地面に置いていた闇鬼に手を伸ばした。
バチッ!
『ぅッ…忘れてた…。』
拒絶反応が起こるため手に巻いていた包帯を、取っていた。…なんてすっかり忘れていた。
冬「神影!?」
驚いた日番谷がこちらに走り寄る。
私は手のひらに刻まれた傷を見せたくなくて、笑ってごまかしながら手を背中に隠した。
冬「怪我、してるのか?…見せてみろ。」
そう言われ腕を捕まれれば、あっさりと日番谷の操り人形に。
冬「酷ぇな。」
『…だが、これは闇鬼が生きている証。私の力が戻る可能性なんだ。』
絞り出すようにそう言えば、日番谷は私の手の上に自分自身の右手をかざした。
やがて私の手は暖かい光に包まれる。
冬「応急処置程度だ。あんまり無茶するなよ。」
『ありがとう…。』
私は微笑み、新たな傷を作らないように手に念入りに包帯を巻き付けると、闇鬼についていた土をはらい、しっかりと握った。
冬「じゃあな。くれぐれも目立つ行動は避けろよ。」
『もちろん。』
亜莉亜は、去っていく日番谷の後ろ姿をじっと見ていた。
決意は
変わらない
全ては
護る、ために
変わらない
全ては
護る、ために