第六話 ー指輪ー
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
乃「神影亜莉亜が卍解の条件を満たしていたのにも関わらず、それを習得できなかった理由。…坊主、言ってみろ。」
拓「…卍解時の力の制御が不可能だろうから。」
拓斗の言葉に、乃雅は首をふった。
乃「馬鹿だな。正気になって考えてみろ。日頃莫大な霊圧を完璧に制御できている奴が、いざ卍解となれば力を制御できないなんて、そんなおかしな話があると思うか?」
拓「!…じゃあ、俺に言ってたことは……ッ」
乃「優しい嘘、だいたいそんなやつだろう。恐らく、アイツの卍解は使用者自信に多大な負担を強いる。最悪、死もありうるだろう。」
拓「死…」
呆然としている拓斗。
――やっぱり、俺の危惧は正しかったんだ。
《『…拓斗、奴を倒すまで、宜しくな。』》
亜莉亜のあの言葉がずっと引っ掛かっていた。
まるで奴、黒雷乃雅を倒したら、もう一緒にいられないとでも言うような…。
どこか心の奥底では理解してたつもりなのに、いざ言葉で伝えられると衝撃が大きい。
そんな大事なことを、亜莉亜は俺に黙っていた。
もし亜莉亜の口から直接その事実を伝えられていたなら…俺は全力で彼女の卍解を阻止したのに。
そんな危険な卍解、絶対にさせるはずがなかったのに…!
俺は亜莉亜を護りたかったのに…。
結局俺は
何も護れなかった
乃「…てっきり坊主には全部話しただろうと思ってたのに、まさか何も言ってなかったとはな。」
ポッかりと穴のあいたような拓斗の心に、乃雅の声がぐるぐると響く。
ただ、何かの機械音のように、絶え間なく、冷たく…。
乃「よほどお前に心配かけたくなかったんだな。」
慰めるようにそう言う乃雅の声はもう、拓斗を煽るものでしかなかった。
乃「まぁ、まだ奴は死んだ訳じゃない。もし本当に霊力を失っていたとしても、生きてりゃ」
ガシャァァン!!!
目を見開く乃雅。
鮮血を滴らせる拓斗の拳。
そして衝撃の余韻に小さく震える牢の檻。
拓斗はキッと乃雅を睨み付けた。
拓「…卍解時の力の制御が不可能だろうから。」
拓斗の言葉に、乃雅は首をふった。
乃「馬鹿だな。正気になって考えてみろ。日頃莫大な霊圧を完璧に制御できている奴が、いざ卍解となれば力を制御できないなんて、そんなおかしな話があると思うか?」
拓「!…じゃあ、俺に言ってたことは……ッ」
乃「優しい嘘、だいたいそんなやつだろう。恐らく、アイツの卍解は使用者自信に多大な負担を強いる。最悪、死もありうるだろう。」
拓「死…」
呆然としている拓斗。
――やっぱり、俺の危惧は正しかったんだ。
《『…拓斗、奴を倒すまで、宜しくな。』》
亜莉亜のあの言葉がずっと引っ掛かっていた。
まるで奴、黒雷乃雅を倒したら、もう一緒にいられないとでも言うような…。
どこか心の奥底では理解してたつもりなのに、いざ言葉で伝えられると衝撃が大きい。
そんな大事なことを、亜莉亜は俺に黙っていた。
もし亜莉亜の口から直接その事実を伝えられていたなら…俺は全力で彼女の卍解を阻止したのに。
そんな危険な卍解、絶対にさせるはずがなかったのに…!
俺は亜莉亜を護りたかったのに…。
結局俺は
何も護れなかった
乃「…てっきり坊主には全部話しただろうと思ってたのに、まさか何も言ってなかったとはな。」
ポッかりと穴のあいたような拓斗の心に、乃雅の声がぐるぐると響く。
ただ、何かの機械音のように、絶え間なく、冷たく…。
乃「よほどお前に心配かけたくなかったんだな。」
慰めるようにそう言う乃雅の声はもう、拓斗を煽るものでしかなかった。
乃「まぁ、まだ奴は死んだ訳じゃない。もし本当に霊力を失っていたとしても、生きてりゃ」
ガシャァァン!!!
目を見開く乃雅。
鮮血を滴らせる拓斗の拳。
そして衝撃の余韻に小さく震える牢の檻。
拓斗はキッと乃雅を睨み付けた。