第五話 ー決心ー
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瑚絽音の言った予想外の言葉に、亜莉亜はハッと目を見開いた。
瑚「正直、《力》なんてよく分からないです。亜莉亜がどれくらいの力を求めているのかも、そんな力に頼るしかないのかも、瑚絽音にはさっぱり分からないです。」
瑚絽音はそう言うと、伏せていた目を上げ、亜莉亜と目を合わせた。
瑚「けど、誰かをを護りたい、そんな気持ちは痛いほど分かるです。…亜莉亜、全力で頑張るですっ!!」
『…あぁ。』
亜莉亜は柔らかい声で答えた。
『瑚絽音、感謝し――』
感謝してるぞ。
そう言おうとした亜莉亜の唇に、瑚絽音はそっと人差し指を添えた。
瑚「そういうのは、力を取り戻せてから言うですよ。」
『そうか…そうだな。』
仕方がないというように亜莉亜は笑った。
厳しい道のりになるだろう。
決して楽な事じゃない。
それは十分に分かってる。
だが、失ったままだなんて、情けないだろ。
私を親友と言ってくれた奴に、私にずっとついてきてくれた奴らに、私を見守ってくれた奴らに、そして…私を好きだと言ってくれた奴に。
大切な彼らを護りたいから求めた力。
望んで手にいれた力。
死ぬほど修業して、ずっと磨き続けてきた力。
全ては護るため。
全ては二度と後悔しないため。
私にはどうしても必要なんだ。
護る力が欲しい。
私は力ずくでも力を取り戻して見せる。
そして、あいつらとの約束を果たす。
零番隊隊長の座なんて求めていない。
王族からの信頼なんていらない。
私の名だって、捨てても構わない。
ただ、あいつらの側にいられれば。
陰からでもあいつらを護ってやれたら。
――ただ、それだけでいい。
瑚「正直、《力》なんてよく分からないです。亜莉亜がどれくらいの力を求めているのかも、そんな力に頼るしかないのかも、瑚絽音にはさっぱり分からないです。」
瑚絽音はそう言うと、伏せていた目を上げ、亜莉亜と目を合わせた。
瑚「けど、誰かをを護りたい、そんな気持ちは痛いほど分かるです。…亜莉亜、全力で頑張るですっ!!」
『…あぁ。』
亜莉亜は柔らかい声で答えた。
『瑚絽音、感謝し――』
感謝してるぞ。
そう言おうとした亜莉亜の唇に、瑚絽音はそっと人差し指を添えた。
瑚「そういうのは、力を取り戻せてから言うですよ。」
『そうか…そうだな。』
仕方がないというように亜莉亜は笑った。
厳しい道のりになるだろう。
決して楽な事じゃない。
それは十分に分かってる。
だが、失ったままだなんて、情けないだろ。
私を親友と言ってくれた奴に、私にずっとついてきてくれた奴らに、私を見守ってくれた奴らに、そして…私を好きだと言ってくれた奴に。
大切な彼らを護りたいから求めた力。
望んで手にいれた力。
死ぬほど修業して、ずっと磨き続けてきた力。
全ては護るため。
全ては二度と後悔しないため。
私にはどうしても必要なんだ。
護る力が欲しい。
私は力ずくでも力を取り戻して見せる。
そして、あいつらとの約束を果たす。
零番隊隊長の座なんて求めていない。
王族からの信頼なんていらない。
私の名だって、捨てても構わない。
ただ、あいつらの側にいられれば。
陰からでもあいつらを護ってやれたら。
――ただ、それだけでいい。