第五話 ー決心ー
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『瞬?』
座り込んで一心に薪を集める幼子にそっと声をかける。
瞬「しーっ!蝶々が逃げちゃうよ。」
何だ、そういうことか。
瞬の手元を覗けば、そこには一羽の黒揚羽が捕まっていた。
『瞬、それは捕まえちゃだめだぞ。』
私は苦笑いしながら言った。
瞬「どうしてー?」
『それは、地獄蝶っていって、死神の大切なものなんだ。』
瞬「へえ。じゃ、離してあげるね…」
瞬はゆっくりと手を離した。ヒラヒラと空に飛んでいく揚羽蝶。
その光景は何だか懐かしかった。
…にしても、瞬は素直だな。
もっと駄々をこねると思っていたのに。
きっと瑚絽音の教育が良いのだろう。
私は微笑んでいた。
そのとき、辺りの茂みが不自然に揺れた。
『瞬!』
咄嗟に瞬を背中に隠す。
「へへ。やっと見つけたぜ。」
「女一人にガキ一匹か。こりゃ、良い金になる。」
亜莉亜の正面に現れた、二人の男が笑う。
『…』
人売り…か。
瑚絽音の言葉が頭をよぎった。
瞬「亜莉亜ねぇちゃん…」
心配そうに私を見上げる瞬。
『瞬、逃げるぞ!』
亜莉亜は瞬を抱え、後方に逃げようとした。
しかし…
「あらら、残念~」
「回りよく見てみろよ。」
後方からも更に二人の男が顔を出す。
逃げ道を探す亜莉亜。
しかし、既に辺りは人売りたちに囲まれていた。
『くそっ…』
こうなったら、正面突破するしかない!
亜莉亜は瞬を抱く手に力をこめた。
「大人しく降参しろ。そうすりゃ痛い目には合わせねぇよ?」
『誰が貴様らに降参するものか。』
「えぇ゛?痛い目に合いたいってか?…仕方ねぇ。お前ら、殺さない程度に痛め付けてやれ。」
そう言って男はにやりと笑った。
人売りたちが一斉に武器を構える。
不穏な空気がはびこったそのとき、亜莉亜の目の前に二人の死神が舞い降りた。
座り込んで一心に薪を集める幼子にそっと声をかける。
瞬「しーっ!蝶々が逃げちゃうよ。」
何だ、そういうことか。
瞬の手元を覗けば、そこには一羽の黒揚羽が捕まっていた。
『瞬、それは捕まえちゃだめだぞ。』
私は苦笑いしながら言った。
瞬「どうしてー?」
『それは、地獄蝶っていって、死神の大切なものなんだ。』
瞬「へえ。じゃ、離してあげるね…」
瞬はゆっくりと手を離した。ヒラヒラと空に飛んでいく揚羽蝶。
その光景は何だか懐かしかった。
…にしても、瞬は素直だな。
もっと駄々をこねると思っていたのに。
きっと瑚絽音の教育が良いのだろう。
私は微笑んでいた。
そのとき、辺りの茂みが不自然に揺れた。
『瞬!』
咄嗟に瞬を背中に隠す。
「へへ。やっと見つけたぜ。」
「女一人にガキ一匹か。こりゃ、良い金になる。」
亜莉亜の正面に現れた、二人の男が笑う。
『…』
人売り…か。
瑚絽音の言葉が頭をよぎった。
瞬「亜莉亜ねぇちゃん…」
心配そうに私を見上げる瞬。
『瞬、逃げるぞ!』
亜莉亜は瞬を抱え、後方に逃げようとした。
しかし…
「あらら、残念~」
「回りよく見てみろよ。」
後方からも更に二人の男が顔を出す。
逃げ道を探す亜莉亜。
しかし、既に辺りは人売りたちに囲まれていた。
『くそっ…』
こうなったら、正面突破するしかない!
亜莉亜は瞬を抱く手に力をこめた。
「大人しく降参しろ。そうすりゃ痛い目には合わせねぇよ?」
『誰が貴様らに降参するものか。』
「えぇ゛?痛い目に合いたいってか?…仕方ねぇ。お前ら、殺さない程度に痛め付けてやれ。」
そう言って男はにやりと笑った。
人売りたちが一斉に武器を構える。
不穏な空気がはびこったそのとき、亜莉亜の目の前に二人の死神が舞い降りた。