第二話 ー喪失ー
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「はい、なのです。私は、九河原瑚絽音(クガワラ コロネ)というです。それで…」
瞬「あ…ぅ…」
瑚絽音が、自分の背中に隠れていた瞬を引っ張り出す。
瞬「うぅ…」
人見知りなのか、恥ずかしそうに瑚絽音の着物を握りしめる瞬。
瑚「こっちは弟の瞬くんです。」
『姉弟…なのか。』
かすれた声で呟く亜莉亜。
外見、内面共に酷く差があるように見えて、思わず姉弟であることに戸惑ってしまう。
瑚「本当は、血は繋がってないのです。でも、瞬くんは私の弟にかわりないのです。…ね、瞬くんっ。」
瑚絽音が瞬の顔を覗くと、瞬はコクリと頷いた。
『そう、か…。私の名は、神影亜莉亜だ。』
瑚「亜莉亜…っていうですか?」
『あぁ。瑚絽音、瞬、私を助けてくれてありがとう。本当はちゃんとした礼がしたかったんだが…私は瀞霊廷のお尋ね者だ。早くここを出なければ、お前たちまで罪に問われることになってしまう。だから…』
瑚「駄目なのです。」
体を起こそうとする亜莉亜を瑚絽音が押さえつけた。
『は?私をかくまえば、お前たちまで罪を犯すことになると先程…』
瑚「駄目なのです!怪我人は大人しく寝てるですッ!」
『お前、自分が何をしてるか分かっているのか!?これは霊王の…』
瑚「分かってるです。全部分かってるです!!」
『なっ…』
予想外の言葉に、亜莉亜の思考は固まる。
瑚絽音は亜莉亜が暴れなくなったのを確認すると、亜莉亜を押さえていた手を静かに上げた。
瑚「これを見るです。」
瑚絽音は袂にしまってあった一枚の紙を取り出した。
『これは…』
亜莉亜はその紙に目をやる。
『私の手配書!?』
その紙には、亜莉亜の名前、役職、外見の特徴などが事細かに書いてあり、かくまえば重い罰を受けることになると明記してあった。
瞬「あ…ぅ…」
瑚絽音が、自分の背中に隠れていた瞬を引っ張り出す。
瞬「うぅ…」
人見知りなのか、恥ずかしそうに瑚絽音の着物を握りしめる瞬。
瑚「こっちは弟の瞬くんです。」
『姉弟…なのか。』
かすれた声で呟く亜莉亜。
外見、内面共に酷く差があるように見えて、思わず姉弟であることに戸惑ってしまう。
瑚「本当は、血は繋がってないのです。でも、瞬くんは私の弟にかわりないのです。…ね、瞬くんっ。」
瑚絽音が瞬の顔を覗くと、瞬はコクリと頷いた。
『そう、か…。私の名は、神影亜莉亜だ。』
瑚「亜莉亜…っていうですか?」
『あぁ。瑚絽音、瞬、私を助けてくれてありがとう。本当はちゃんとした礼がしたかったんだが…私は瀞霊廷のお尋ね者だ。早くここを出なければ、お前たちまで罪に問われることになってしまう。だから…』
瑚「駄目なのです。」
体を起こそうとする亜莉亜を瑚絽音が押さえつけた。
『は?私をかくまえば、お前たちまで罪を犯すことになると先程…』
瑚「駄目なのです!怪我人は大人しく寝てるですッ!」
『お前、自分が何をしてるか分かっているのか!?これは霊王の…』
瑚「分かってるです。全部分かってるです!!」
『なっ…』
予想外の言葉に、亜莉亜の思考は固まる。
瑚絽音は亜莉亜が暴れなくなったのを確認すると、亜莉亜を押さえていた手を静かに上げた。
瑚「これを見るです。」
瑚絽音は袂にしまってあった一枚の紙を取り出した。
『これは…』
亜莉亜はその紙に目をやる。
『私の手配書!?』
その紙には、亜莉亜の名前、役職、外見の特徴などが事細かに書いてあり、かくまえば重い罰を受けることになると明記してあった。