第二話 ー喪失ー
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「まあ、そう焦るな。」
突然聞こえた主人の声に、文月ははっと目を開いた。
文「ま、真娑斗様!?」
我妻真娑斗――我妻家の前当主であり、拓斗の父親である。
そばにいた他の使用人たちと共に、文月は頭を下げる。
真「拓斗の事は俺も聞いた。こうなった経緯もな。…だが既に手は打ってある。」
文「!?」
我妻家一の遊び人真娑斗の機転に、驚く使用人たち。
真「ん?何だその顔は。」
文「い、いえ…」
真「まぁいい。…四代貴族を含め、他の上流貴族に書状を送った。内容は拓斗の釈放を求める書状を書いてほしいというものだ。」
文「しかし、そう易々と了承していただけるとは思いませぬ。」
真「問題ない。何せ、みんなこの我妻家に借りがあるんだからな。」
そう言って真娑斗はにやりと笑った。
真「俺からは以上だ。さっさと持ち場に戻るなり遊ぶなり飲むなりしてくれ。」
颯爽とその場を後にする真娑斗。
残された使用人たちは首をかしげた。
文「借り…とは?」
恋「隊長!報告します!」
猛虎のごとき勢いで六番隊の隊首室に飛び込んだ恋次。
そして、それを冷たい目で一瞥する白哉。
しかし恋次はそれを一切気にせず、続けた。
恋「神影隊長の隊首羽織が、西流魂街一地区《潤林安》の雑木林で見つかりました!!」
白「…原物は。」
恋「それが、もう技術開発局に回されてて…本人の物かの確認中っす。」
決まり悪そうに恋次は頭をかいた。
白「…。」
恋「とりあえず、隊士たちには隊長が来るまで待機って言ってあるんで、勝手に捜索始めたりはしないと思いますけど…。」
そこまで聞いた白哉は、静かに立ち上がった。
恋「隊長!?」
白「そこへ案内しろ。」
恋「は、はい!!」
恋次は急いで案内を始めた。
二人の出ていった後の隊首室…。
その机の上には、一枚の書類と、朽木家の印が置かれていた。
突然聞こえた主人の声に、文月ははっと目を開いた。
文「ま、真娑斗様!?」
我妻真娑斗――我妻家の前当主であり、拓斗の父親である。
そばにいた他の使用人たちと共に、文月は頭を下げる。
真「拓斗の事は俺も聞いた。こうなった経緯もな。…だが既に手は打ってある。」
文「!?」
我妻家一の遊び人真娑斗の機転に、驚く使用人たち。
真「ん?何だその顔は。」
文「い、いえ…」
真「まぁいい。…四代貴族を含め、他の上流貴族に書状を送った。内容は拓斗の釈放を求める書状を書いてほしいというものだ。」
文「しかし、そう易々と了承していただけるとは思いませぬ。」
真「問題ない。何せ、みんなこの我妻家に借りがあるんだからな。」
そう言って真娑斗はにやりと笑った。
真「俺からは以上だ。さっさと持ち場に戻るなり遊ぶなり飲むなりしてくれ。」
颯爽とその場を後にする真娑斗。
残された使用人たちは首をかしげた。
文「借り…とは?」
恋「隊長!報告します!」
猛虎のごとき勢いで六番隊の隊首室に飛び込んだ恋次。
そして、それを冷たい目で一瞥する白哉。
しかし恋次はそれを一切気にせず、続けた。
恋「神影隊長の隊首羽織が、西流魂街一地区《潤林安》の雑木林で見つかりました!!」
白「…原物は。」
恋「それが、もう技術開発局に回されてて…本人の物かの確認中っす。」
決まり悪そうに恋次は頭をかいた。
白「…。」
恋「とりあえず、隊士たちには隊長が来るまで待機って言ってあるんで、勝手に捜索始めたりはしないと思いますけど…。」
そこまで聞いた白哉は、静かに立ち上がった。
恋「隊長!?」
白「そこへ案内しろ。」
恋「は、はい!!」
恋次は急いで案内を始めた。
二人の出ていった後の隊首室…。
その机の上には、一枚の書類と、朽木家の印が置かれていた。