第一話 ー意思ー
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ま、全ては総隊長に任せるしかない。
彼に任せれば、とにもかくにも良く取り計らってくれるだろうから。
神影…捕まるんじゃねぇぞ。
絶対に。
ピチャン…
一滴の雨が、何処かに落ちた。
地下牢なのに雨漏りって、どうなんだろうね。
拓「ねぇ、先輩。」
隣の牢に同意を求めてみる。
「何がだよ。」
拓「あれ、まだ生きてたんだ。…乃雅先輩。」
乃「仕方ねぇだろうが!何の手違いか知らねえが、治療されちまったんだから。…正直、死にそこなったとは思ってるさ!!くそっ!」
ガシャン!
檻が揺れた音。
檻を殴ったのかとも思うが、隣の牢との間の壁に寄りかかっている拓斗には、何が起きているかさっぱり分からない。
もっとも、体を動かせば乃雅の牢を覗くことができるのだろうが。
殺気石でできた牢に、同じく殺気石でできた手枷――必要最小限の治療しか行われなかった体には少々きつすぎた。
つまり、動くに動けない。
拓「先輩は元気だね…。」
乃「皮肉かよ。」
拓「皮肉だけど?」
即答してやる。
乃「…。」
黒雷乃雅。
亜莉亜によって殺された筈の彼は、まだ生きている。
その理由は、亜莉亜が去ったあとすぐの双極周辺にあった。
亜莉亜を護るため戦う零番隊実力者たちと、霊王の命により亜莉亜を捕まえようとする護廷十三隊。
その戦いは壮絶なものであり、数多くの負傷者が出た。
そのため、四番隊隊士たちは必死に戦場を駆け回り、手当たり次第に負傷者を治療した。
そのとき、ある隊士が倒れていた乃雅をうっかり治療してしまったらしいのだ。
何てまぬけな隊士がいたものだろう…そう思ったが、そのまぬけな隊士が山田花太郎だと知って、何も言えなくなってしまった。
彼なら十分にやりかねない。
と、まあ、そんなこんなで今に至る。
拓「そういえばさ、あのとき亜莉亜に何て言ってたの?」
結界を完成させたとき、乃雅と亜莉亜が何か話していたのを思い出す。
亜莉亜は随分と動揺していた。
彼に任せれば、とにもかくにも良く取り計らってくれるだろうから。
神影…捕まるんじゃねぇぞ。
絶対に。
ピチャン…
一滴の雨が、何処かに落ちた。
地下牢なのに雨漏りって、どうなんだろうね。
拓「ねぇ、先輩。」
隣の牢に同意を求めてみる。
「何がだよ。」
拓「あれ、まだ生きてたんだ。…乃雅先輩。」
乃「仕方ねぇだろうが!何の手違いか知らねえが、治療されちまったんだから。…正直、死にそこなったとは思ってるさ!!くそっ!」
ガシャン!
檻が揺れた音。
檻を殴ったのかとも思うが、隣の牢との間の壁に寄りかかっている拓斗には、何が起きているかさっぱり分からない。
もっとも、体を動かせば乃雅の牢を覗くことができるのだろうが。
殺気石でできた牢に、同じく殺気石でできた手枷――必要最小限の治療しか行われなかった体には少々きつすぎた。
つまり、動くに動けない。
拓「先輩は元気だね…。」
乃「皮肉かよ。」
拓「皮肉だけど?」
即答してやる。
乃「…。」
黒雷乃雅。
亜莉亜によって殺された筈の彼は、まだ生きている。
その理由は、亜莉亜が去ったあとすぐの双極周辺にあった。
亜莉亜を護るため戦う零番隊実力者たちと、霊王の命により亜莉亜を捕まえようとする護廷十三隊。
その戦いは壮絶なものであり、数多くの負傷者が出た。
そのため、四番隊隊士たちは必死に戦場を駆け回り、手当たり次第に負傷者を治療した。
そのとき、ある隊士が倒れていた乃雅をうっかり治療してしまったらしいのだ。
何てまぬけな隊士がいたものだろう…そう思ったが、そのまぬけな隊士が山田花太郎だと知って、何も言えなくなってしまった。
彼なら十分にやりかねない。
と、まあ、そんなこんなで今に至る。
拓「そういえばさ、あのとき亜莉亜に何て言ってたの?」
結界を完成させたとき、乃雅と亜莉亜が何か話していたのを思い出す。
亜莉亜は随分と動揺していた。