第十七話 ー大虚ー
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ル「我らの主人が、いたく貴女のことを気に入っておられる。──それだけのこと。」
ルシファーはそう言うと、自らの持っていた刀で破面の刃を弾いた。
その衝撃で、ルシファーの手のひらから数滴の血が飛び散った。
ル「…何をしているのです?」
刹羅の前に立つルシファーが、非難がましい目つきで振り返る。
『な、何って…お前、手』
ル「あぁ!!そうですか。腰が抜けましたか。いつまで経っても立たないと思えば、そういうことでしたか。何と情けない…。この程度で」
『馬鹿にするなよ、このくらい──』
完全に見下してくれているルシファーを睨みながら、刹羅はゆっくりと立ち上がる。
破面に蹴られたあたりが鋭く痛み、一瞬だけ顔を歪める。
ル「折れましたか?」
『問題ない。今は…』
刹羅は視線を上げた。
『奴が優先だ。』
「ははっ!おにーさんたち、なかなか面白いね!殺しがいがあるや。」
周囲の視線を一身に浴びながら、破面は狂った笑いを見せる。
「そっちの皮肉屋のおにーさんは、このボクの動きが見えてる。長髪のおにーさんには見えてないみたいだけど……経験があるみたいだね、たくさん。いったい何者なのかな?」
『……』
「あと、向こうで隠れてる女の子も気になるなぁ!どうして出てこないんだろう?ボクが怖いのかな?女の子には優しいよー?優しく、少しずつ、なぶりながら、殺してあげる。」
破面の言葉に、刹羅の表情がぴしりと固まった。
破面の視線の先には瑚絽音がいた。
物陰に隠れている姿に、そういえば、こういったタイプの敵との戦闘はまだだったな、と刹羅は思った。
『クソガキ!お前に良いことを教えてやる。』
「んー?」
『──弱い奴ほど、大口を叩くもんだ。お前が強く見られたいのなら、その下品な口を縫い合わせでもしとくんだな。』
刹羅の瞳が鈍く光り、怒りに顔を歪める破面の背後で一筋の太刀がきらめいた。
血飛沫が舞い、破面は小さく呻いた。
瑚「……瑚絽音は、刹羅に剣を習ったのです。瑚絽音はあなたみたいなの、ちっとも怖くないのです。」
瑚絽音は堂々とした声で言った。
瑚「瑚絽音は、強いのです…ッ!」
しっかりと前を見据えた瑚絽音が、力強く地面を蹴った──
ルシファーはそう言うと、自らの持っていた刀で破面の刃を弾いた。
その衝撃で、ルシファーの手のひらから数滴の血が飛び散った。
ル「…何をしているのです?」
刹羅の前に立つルシファーが、非難がましい目つきで振り返る。
『な、何って…お前、手』
ル「あぁ!!そうですか。腰が抜けましたか。いつまで経っても立たないと思えば、そういうことでしたか。何と情けない…。この程度で」
『馬鹿にするなよ、このくらい──』
完全に見下してくれているルシファーを睨みながら、刹羅はゆっくりと立ち上がる。
破面に蹴られたあたりが鋭く痛み、一瞬だけ顔を歪める。
ル「折れましたか?」
『問題ない。今は…』
刹羅は視線を上げた。
『奴が優先だ。』
「ははっ!おにーさんたち、なかなか面白いね!殺しがいがあるや。」
周囲の視線を一身に浴びながら、破面は狂った笑いを見せる。
「そっちの皮肉屋のおにーさんは、このボクの動きが見えてる。長髪のおにーさんには見えてないみたいだけど……経験があるみたいだね、たくさん。いったい何者なのかな?」
『……』
「あと、向こうで隠れてる女の子も気になるなぁ!どうして出てこないんだろう?ボクが怖いのかな?女の子には優しいよー?優しく、少しずつ、なぶりながら、殺してあげる。」
破面の言葉に、刹羅の表情がぴしりと固まった。
破面の視線の先には瑚絽音がいた。
物陰に隠れている姿に、そういえば、こういったタイプの敵との戦闘はまだだったな、と刹羅は思った。
『クソガキ!お前に良いことを教えてやる。』
「んー?」
『──弱い奴ほど、大口を叩くもんだ。お前が強く見られたいのなら、その下品な口を縫い合わせでもしとくんだな。』
刹羅の瞳が鈍く光り、怒りに顔を歪める破面の背後で一筋の太刀がきらめいた。
血飛沫が舞い、破面は小さく呻いた。
瑚「……瑚絽音は、刹羅に剣を習ったのです。瑚絽音はあなたみたいなの、ちっとも怖くないのです。」
瑚絽音は堂々とした声で言った。
瑚「瑚絽音は、強いのです…ッ!」
しっかりと前を見据えた瑚絽音が、力強く地面を蹴った──